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LinuxToday2009年12月3日 12:10
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NoSQL は No Relational だが「クエリレス」ではない

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著者:山形直子
国内internet.com発の記事
オブジェクト DB 教育研究ポータル「ODBMS.ORG」の編集者であるフランクフルト大学の DB 情報システム教授 Roberto Zicari 氏が、最近流行の NoSQL について、ODBMS ベンダーに意見を求め、その回答を2009年11月24日、 同ポータルに掲載した。

回答したのは米国 Versant のオープンソース事業担当副社長、Robert Charls Greene 氏

以下はその翻訳である。(オリジナルはこちら

Zicari 氏は Greene 氏に「DDBMS ベンダーとして、いわゆる“NoSQL データベース”をどう考えるか」、および「オブジェクトデータベースは“NoSQL 技術”か」という2つの問を投げた。

Greene 氏はそれに対し、以下のように回答した。

大勢の人間が、いわゆる“NoSQL”の動きに興奮しているのは知っている。それはきっと“NoSQL”が“No Relational”な動きになぞらえるのが簡単で、明らかに似ていると想定できるからだ。それがきっと、人々をやっきにさせる理由ではないだろうか。

オブジェクトデータベース(ODB)に携わるものとして、データ管理について言えば、私はそこに、「ひとつの型がすべてに適するとは言えない」という核心的なメッセージを見る。それはデータ管理において SQL の手法を見捨てるということではないので、特に危険はないと思うが、警報めいたキャッチフレーズに、脅威を感じる人もいるようだ。

ある意味、「ひとつの型がすべてに適するとは言えない」という認識は、意識の重要な変化だ。というのも、長い間、「ひとつの型がすべてに適する」というのが流行だったからだ。インターネットが大量の大規模同時発生に道を譲り渡し、データ生成が新しい時代に導かれたときのみ、リレーショナルでデータ管理をする手法は本当に崩壊し始め、それに代わるものへの扉が開かれた。

「仕事をするのにぴったりのツール」が、またもやソフトウェア開発コミュニティのマントラになり、また同様に重要だが、IT 企業の意思決定者のマントラとしても重要になっている。

その証拠に、リレーショナルデータベース(RDB)技術の外側ではデータウェアハウス(DWH)のソリューションが増殖するのしか目に入らない。皮肉にも DWH は、過去の、アドホックのクエリと分析を支える基礎となる柱で、RDB に高い評判をもたらしたものだ。

実際、「必要は発明の母」なのだろうが、そうでなかったとしても、「必要は選択の父」であるのは確かだろう。それで、RDB はもはやクエリのキングでないのなら、必要がさらなる方向に駆り立てるとしたら、みんなをやっきにさせるものはなんだろうか。

それで、この NoSQL の動きはいったい何なのか、そしてこの動きは、公の支持を得る保証があるのだろうか。

前述のように、これは重大な意識の変更であり、業界に価値のある選択肢をもたらし、今日のインフラストラクチュア問題に対して、よりよい取り組みができるようにしてくれるだろう。そうだ、NoSQL に関しては、実際議論すべき価値がある。

Michael Stonebreaker 氏が、この「動き」にコメントするのは非常に重要であると結論を下し、NoSQL について興味深い視点を示している。

私は、彼の視点において、技術的な要素については賛成だ。しかし、上述したように、わずかだが異なる視点を示唆したい。それは、核心のメッセージは「ひとつの型がすべてに適するとは言えない」ということだ。読者はこれを心に留めて、これらの刺激的で新しい技術がなにをもたらすか、幅広い理解を得るようにしてほしい、と思う。

さらに、 これは大切なことだが、NoSQL の動きに関わる技術の多くが、性能と拡張性の双方を達成する手段として、ACID を犠牲にしているのを指摘したい。たいていの ODB は ACID 準拠で、あるひとは、それが本来の NoSQL の動きだ、と主張するかもしれない。

しかし、本筋に戻ろう。Stonebreaker 氏 が断言したように、NoSQL の動きは、SQL に関するものではない。そうすると、ODB は概して「NoSQL」技術であるが、クエリレスの技術ではない。

実際、今日のモダンな ODB は、クエリを分散並列処理するという要件を進んで受け入れているが、ACID 準拠のトランザクションという状況では、大規模分散、オブジェクトクラスタリング、並列処理のすべての中核となるテナントに有効である。

これらの機能が堅牢な環境を取り巻き、複雑なオブジェクトモデルを任意に取り扱えるようにしている。それは、多くの NoSQL の動きに参加しているものでは足りない分野だ。

要約すると、「ひとつの型がすべてに適するとは言えない」という意識の変更は、誰にとっても健全で有益だ。つまり、ODB は、NoSQL の動きに継続的に参加しており、複雑な大規模ソフトウェアシステムを実装するための、開発者の道具箱のなかにあるもうひとつのツールだ。
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