![]() ![]() ![]() ![]() NoSQL は No Relational だが「クエリレス」ではないこの記事のURLhttp://japan.internet.com/linuxtoday/20091203/5.html
著者:山形直子
国内internet.com発の記事
オブジェクト DB 教育研究ポータル「ODBMS.ORG」の編集者であるフランクフルト大学の DB 情報システム教授 Roberto Zicari 氏が、最近流行の NoSQL について、ODBMS ベンダーに意見を求め、その回答を2009年11月24日、 同ポータルに掲載した。
回答したのは米国 Versant のオープンソース事業担当副社長、Robert Charls Greene 氏。 以下はその翻訳である。(オリジナルはこちら) Zicari 氏は Greene 氏に「DDBMS ベンダーとして、いわゆる“NoSQL データベース”をどう考えるか」、および「オブジェクトデータベースは“NoSQL 技術”か」という2つの問を投げた。 Greene 氏はそれに対し、以下のように回答した。 大勢の人間が、いわゆる“NoSQL”の動きに興奮しているのは知っている。それはきっと“NoSQL”が“No Relational”な動きになぞらえるのが簡単で、明らかに似ていると想定できるからだ。それがきっと、人々をやっきにさせる理由ではないだろうか。 オブジェクトデータベース(ODB)に携わるものとして、データ管理について言えば、私はそこに、「ひとつの型がすべてに適するとは言えない」という核心的なメッセージを見る。それはデータ管理において SQL の手法を見捨てるということではないので、特に危険はないと思うが、警報めいたキャッチフレーズに、脅威を感じる人もいるようだ。 ある意味、「ひとつの型がすべてに適するとは言えない」という認識は、意識の重要な変化だ。というのも、長い間、「ひとつの型がすべてに適する」というのが流行だったからだ。インターネットが大量の大規模同時発生に道を譲り渡し、データ生成が新しい時代に導かれたときのみ、リレーショナルでデータ管理をする手法は本当に崩壊し始め、それに代わるものへの扉が開かれた。 「仕事をするのにぴったりのツール」が、またもやソフトウェア開発コミュニティのマントラになり、また同様に重要だが、IT 企業の意思決定者のマントラとしても重要になっている。 その証拠に、リレーショナルデータベース(RDB)技術の外側ではデータウェアハウス(DWH)のソリューションが増殖するのしか目に入らない。皮肉にも DWH は、過去の、アドホックのクエリと分析を支える基礎となる柱で、RDB に高い評判をもたらしたものだ。 実際、「必要は発明の母」なのだろうが、そうでなかったとしても、「必要は選択の父」であるのは確かだろう。それで、RDB はもはやクエリのキングでないのなら、必要がさらなる方向に駆り立てるとしたら、みんなをやっきにさせるものはなんだろうか。 それで、この NoSQL の動きはいったい何なのか、そしてこの動きは、公の支持を得る保証があるのだろうか。 前述のように、これは重大な意識の変更であり、業界に価値のある選択肢をもたらし、今日のインフラストラクチュア問題に対して、よりよい取り組みができるようにしてくれるだろう。そうだ、NoSQL に関しては、実際議論すべき価値がある。 Michael Stonebreaker 氏が、この「動き」にコメントするのは非常に重要であると結論を下し、NoSQL について興味深い視点を示している。 私は、彼の視点において、技術的な要素については賛成だ。しかし、上述したように、わずかだが異なる視点を示唆したい。それは、核心のメッセージは「ひとつの型がすべてに適するとは言えない」ということだ。読者はこれを心に留めて、これらの刺激的で新しい技術がなにをもたらすか、幅広い理解を得るようにしてほしい、と思う。 さらに、 これは大切なことだが、NoSQL の動きに関わる技術の多くが、性能と拡張性の双方を達成する手段として、ACID を犠牲にしているのを指摘したい。たいていの ODB は ACID 準拠で、あるひとは、それが本来の NoSQL の動きだ、と主張するかもしれない。 しかし、本筋に戻ろう。Stonebreaker 氏 が断言したように、NoSQL の動きは、SQL に関するものではない。そうすると、ODB は概して「NoSQL」技術であるが、クエリレスの技術ではない。 実際、今日のモダンな ODB は、クエリを分散並列処理するという要件を進んで受け入れているが、ACID 準拠のトランザクションという状況では、大規模分散、オブジェクトクラスタリング、並列処理のすべての中核となるテナントに有効である。 これらの機能が堅牢な環境を取り巻き、複雑なオブジェクトモデルを任意に取り扱えるようにしている。それは、多くの NoSQL の動きに参加しているものでは足りない分野だ。 要約すると、「ひとつの型がすべてに適するとは言えない」という意識の変更は、誰にとっても健全で有益だ。つまり、ODB は、NoSQL の動きに継続的に参加しており、複雑な大規模ソフトウェアシステムを実装するための、開発者の道具箱のなかにあるもうひとつのツールだ。
japan.internet.comのウエブサイトの内容は全て、国際法、日本国内法の定める著作権法並びに商標法の規定によって保護されており、その知的財産権、著作権、商標の所有者はインターネットコム株式会社、インターネットコム株式会社の関連会社または第三者にあたる権利者となっています。
本サイトの全てのコンテンツ、テキスト、グラフィック、写真、表、グラフ、音声、動画などに関して、その一部または全部を、japan.internet.comの許諾なしに、変更、複製、再出版、アップロード、掲示、転送、配布、さらには、社内LAN、メーリングリストなどにおいて共有することはできません。 ただし、コンテンツの著作権又は所有権情報を変更あるいは削除せず、利用者自身の個人的かつ非商業的な利用目的に限ってのみ、本サイトのコンテンツをプリント、ダウンロードすることは認められています。 |