Borland Kylix:高速 Linux 開発環境 -- 6
学習曲線が「急」だと言っている製品のレビューは、いつも少し楽しめる。 学習曲線が「急」だというのは、学習するのが難しいという意味なのだ。 学習曲線では時間はいつも水平軸なので、急な曲線は知識が急激に増大することを意味する。 Kylix を批判しているのではない。 プログラマに Kylix のような RAD ツールを渡せば、 すぐ何かを作れると考えているプロジェクトマネージャがいるという現実を知っておこう。 Kylix は高度なツールで、それを十分に学習するには忍耐と実践が必要だ。 Pascal は構造的プログラミングを教える言語として設計された。 BASIC を使って脳が腐らないよう、寛容な、単純なシンタックスを供給する。 Pascal がプログラマ学習用の速習言語とはいっても、 今日 Linux 大方のプログラマが知っているものとは違う。 割当に「:=」、比較に「=」を使うようなシンタックスの癖はほとんどないので、 Java や PHP のような言語で C ライクなシンタックスを使い慣れたプログラマにとって、 ちょっとした頭の体操が必要だ。
これに加え、Kylix 環境ではクラスの量も莫大だ。 何をしなければならないかに関係なく、少なくとも機能の移植を実行するクラスはあるだろう。 この点では、Kylix は大変 Java に似ている。 両者とも標準クラスライブラリが豊富なのだ。 さらに、Kylix の開発者はコレクションや例外などの抽象的概念に対し慎重だという点でも、 Java に似ている。 新しい GUI コンポーネントあるいはインターネットプロトコルのような、 将来の開発にも対応できるように、 クラスツリーは簡潔である。 この柔軟さは学習すべきことが増大してもなお、十分価値がある。 Kylix は学習しにくいものではないが、 直感的に理解できるほど単純でもない。 また、私の個人的意見であるが、初心者プログラマーにも適していない。 だからといって、 開発の専門家用のツールとしての価値が減少するわけではない。 Windows 環境から Linux に 移行して、 Delphi か Visual BASIC を使っていて、 それから Kylix を購入するのは非常に簡単だ。 ユーザーインターフェイスが重要な部分ではないプロジェクトで、 込み入った高度なコードを開発をしなければならない時は、 Kylix はふさわしくないかもしれない。 一方、垂直的アプリケーションを書く企業内での開発、 特に、たくさんのアプリケーションが短時間で必要になる環境で使うには、 Kylix はぴったりだ。 関連記事 最新トップニュース
|
なぜ勝った? 世界No.1シェアをつかんだ“Windows”(9月5日 11:00)
福田首相の「あなたとは違うんですメーカー」を公開(9月4日 14:50)
デル初のミニノート「Inspiron Mini 9」を発表(9月5日 13:40)
『iPhone』アプリ、やはり人気はゲーム(8月27日 14:30)
Apple の栄光にも陰り?(9月1日 11:00)
私の周りは“geek out”している人ばかり(9月5日)
|