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1. はじめに
以下のような兆候がある人は、このドキュメントは読んだほうがいいと思う。
● 「ああ、この wizzo-46.5.6 パッケージはカーネル 2.8.193 が必要だって書いて
あるぞ。でも 1.0.9 しか持ってない!」
キ
● 新しく手に入れたばかりのカーネルにデバイスドライバがある
● どうやってカーネルをコンパイルするのかまったく分からない
● 「README に書いてある内容で本当に全部なの?」
● 手に入れて、試してみて、うまく行かない
● カーネルをインストールしてくれないかとせがみに来る人に何かあげる必要がある
1.1. 先ずこれを読もう!(本当だ)
このドキュメントの例のいくつかでは、ユーザーは GNU tar と、find、xargs を持っ
ていると仮定している。これらはすっかり標準になっているものなので、問題は起き
ないはずだ。また、ユーザーがファイルシステム構造を知っていることも前提になっ
ている。知らない場合、とても重要なので、通常のシステムの操作中の mount コマ
ンドの出力(か、もし読めるなら、/etc/fstab のリスト出力)を紙に書き留めておく。
この情報は重要だ。デスクの再パーティション、追加、システムの再インストールや
なにかをしないかぎり変わらない。
これを書いている時点での最新「製品」カーネルのバージョンは 2.2.9 なので、レ
ファレンスと例は 2.2.9 リリースに対応していることになる。ドキュメントではで
きるだけカーネルのバージョンに依存しないようにするつもりだが、カーネルの開発
は絶えず続いているので、新しいリリースが出たら必然的に違ってくるだろう。ここ
でも大きなな問題が起きるとは思わないが、多少は混乱するだろう。
Linux カーネルソースには「製品」と「開発」という2つのバージョンがある。製品
版はマイナー番号が偶数になっている。1.2.x と 2.0.x は製品版で、同じく 2.2.x
も製品版だ。製品版カーネルはリリースされた時点でもっとも安定し、バグの除去さ
れた版だとみなされる。開発版カーネル(2.1.x、2.3.x など)はテスト中のカーネ
ルで、新しい、おそらくバグだらけのカーネルを試すのをいとわないユーザーのため
のものだ。注意しよう。
1.2. 記述スタイル
テキストとは画面上に現れるもの、ファイル名、あるいはコマンドやコマンド オプ
ションのように直接入力できるものだ(プレーンなテキストファイルを見ている場合、
違いは分からない)。コマンドとその他の入力はしばしば引用符(`’)で囲まれる
ので、次のような古典的な句読点問題を引き起こす。アメリカの引用スタイルでは引
用符の中にピリオドが置かれるので、引用文の最後にコマンドがある場合、しばしば
コマンドと一緒に「.」が入力される。常識で考えれば(残念ながらここでは、いわ
ゆるアメリカの引用スタイルが常識になってしまう)まず句読点を取り除くべきなの
に、たいていは単に忘れてしまう。このような場合は引用符の外に置く。言い換えれ
ば、「make config」と入力すべきという指示の場合、`make config.’ではなく
`make config’と書く。
次は
2章:クィックステップ - カーネルのコンパイル
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