今回から数回に分けて掲載するチュートリアルは、
2002年2月14日、OSDN 主催の Open Source DB Conference における、
IBPhoenix の Ann Harrison 氏による
「Active Databases」と題した講演の内容である。
正確には、Ann Harrison 氏から送っていただいた講演原稿の翻訳なので、
実際の講演とは多少違うかもしれないが、Firebird の紹介という意味では同じだろう。
商用 DB に代わるオープンソース DB
オープンソース DB コミュニティの目的は、
オープンソース DB が商用 DB の代わりになる、
信頼できる代替物であるのを明らかにすることだ(当然のことだが)。
単にコスト的に安く付くというだけではだめだ。
また、オープンソース DB 同士で競争するのではない。
われわれが競争するのは Oracle であり、Microsoft SQL Server であり、
Informix、Sybase、SQLBase、DB2、Solid、Ingres など、それにその他の多数の商用 DB だ。
SQLBase を使っている組織と Oracle を使っている組織では、
DB で必要とするもの、期待するものも違う。
そういう組織がオープンソースで代替物を探す時はまた、
違う機能を求めるだろう。
理想的な世界であれば、シンプルで速く、トランザクション志向で使いやすい、
SQL-99 と主要な商用システムの特別な機能をすべて完全に実装するような、
オープンソース DB が存在するかもしれない。
だが、現実には、どの機能が望ましいかさえ意見が一致していないし、
それどころか、ボランティアの開発者による大量のプロジェクトが編成されている。
われわれにできるのは互いに学び合い、技術を借り、製品を即座に改善することだ。
同時に、市場がオープンソース DB に期待しているのは確かだ。