UML がカーネルに追加――パート1UML とは何か
次の Linux カーネルには、重要なものが数多く追加される。 そのひとつが UML(User Mode Linux)だ。 UML は、ソフトウェア開発、ベータテスト、製品レビュー、 ホスティングサービスなどを行う際、非常にありがたいものになるだろう。 VMware を使ってひとつのマシン内で別のマシンを動かすことができるように、 UML も、複数の独立した Linux インスタンスを、ひとつの Linux マシンで別々に実行できるようになる。 ちょっとできすぎた話だと思えるかもしれない。 UML がどのように動作するか、 その欠点と長所を詳しく検証し、 このカーネルの新機能がユーザー向きのものかどうか決める手がかりにしよう。 User Mode Linux という名前からその機能を想像するのは難しい。 この名前はユーザー領域で動作することから付けられた。 UML では、 マシン全体にルートアクセスせずに、 そのカーネルとファイルシステムで Linux システムのミニチュアを実行できる。ユーザーの UML がそれ自身の小さな世界であり、 ユーザーはカーネル、ネットワーク、その他バーチャルマシンのすべての要素を思いのままに設定できる。 また、Linux のディストリビューションが同じである必要もない。 VMware は、そのバーチャルマシンで操作できるように設計された OS であれば何でも実行できるが、 UML は、 どのディストリビューションであってもカーネルやファイルシステムを設定できる。 その鍵は、 UML カーネルをコマンドのように実行すると、 UML カーネルがホストマシンのカーネルと直接通信するというわけだ。 時には、UML カーネルは、 メインカーネルに指示を送信する前に修正しなければならないこともある。 パッケージが、 中継を介さず直接ハードウェアと通信しなければならない場合、制限が出てくるが、 このような問題の大半には解決策がある。 実際は UML ファイルシステムは、セットアップした UML ごとにひとつのファイル、スワップ空間などにあり、 ファイルシステムの中のファイルシステムであるかのようだ。 UML は、孤立したファイルシステムとカーネルを中継する島のような働きをし、 ユーザーはその島に入ることはできるが、 サメが群がる水の中を突破してメインシステムに到達することはできない。 進入は、UML システムに影響するだけで、 カーネルとファイルシステム全体は何も変わらずそのままだ。 次回は 使用上の問題 »
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