Linux 対応の中小企業向け会計ソフト――2Quasar Accounting/Point-of-Sale
筆者が Linux 用会計ソフトでベストだと考えるのが Linux Canada の Quasar Accounting だ。 同製品には Quasar Accounting と、 小売り業種向けの Quasar Point-of-Sale の2種類のパッケージが用意されている。 Quasar Accounting は、通常の買掛/売掛金処理、帳票のカスタマイズ、 小切手の発行、顧客管理、請求書の発行が可能だ。 一方の Quasar Point-of-Sale には、 通常は高価な大規模会計ソフトにしかない POS、 バーコードラベル、国際通過サポート、複数店舗、返品、 在庫管理といった機能を持つ。 最も驚きに値するのは、 Linux だけにあり、 Windows では未サポートのハンドヘルドバーコードスキャナのインターフェイス機能だ。たまには Linux が先行するのもよいものだ。 基本パッケージはシングルユーザーが無償になっているが、 モジュールや同時利用ユーザーの追加には料金がかかる。 ただ、シングルユーザーであれば、 フルパッケージが POS モジュール込みで400ドル未満、 というお値打ち価格で購入できる。 モジュールはすべて無償のデモモードでのプレビューが可能で、 徹底的に試してから購入できる。 バックエンドのデータベースは Firebird (無償)あるいは Sybase (149ドル)のいずれか好きなほうを選べる。 データフォーマットは XML。 Quicken や QuickBooks など、 別のプログラムからのデータの移行は簡単ではないが可能だ。 ファイルを CSV フォーマットに変換し、 CSV から XML への変換スクリプトを書き、 Quasar の「Import」コマンドを使ってデータを読み込む。 Quasar の XML タグやきまりについては User’s Guide で説明されている。 大きめのデータファイルの移行時には、 シルバー人材などを活用し、 すべてのデータを手作業で入力してしまう方法もある (こちらが推奨される場合も多い)。 実際、熟練したタイピストのほうが、 スクリプトで変換するより短時間でミスもないことが多い。 Quasar はクライアント/サーバモードで動作する。 Quasar は何よりも Linux プログラムであるため、 サーバーは Linux 上で動作する必要があるが、 クライアントのワークステーションは Windows でも Linux でもかまわない。 アクセスコントロールも用意されており、 正規ユーザーはログイン名とパスワードの設定や、作業エリアの定義が必要になる。 インターフェイスはすっきりまとまり論理的に並んでいるため、 操作方法は比較適容易に分かる。 347ページにおよぶ User’s Manual は秀逸で、 PDF 形式なので外出時も必携だ。 Linux Canada では2005年初頭にバージョン1.4をリリースする。 1.4はきめ細かいアクセスコントロール、 高度な価格設定や費用管理、カスタマイズ機能の向上、 簡略化された調整/例外処理機能、柔軟になり、 考え得るほとんどの形式でデータを表示可能な帳票機能など、 ほぼすべてがそろうメジャーアップグレードとなっている。 Quasar Accounting 1.2はクローズドソースだが、 1.4では基本的な会計パッケージが GPL でリリースされる。 小売向けコンポーネントはクローズドソースのままになる。 Linux Canada では、カスタムプログラミングサービスも提供している。 同社の顧客サポートは素晴らしく、 特殊なチューニングの必要な顧客にとってはありがたいオプションだ。 次へ Moneydance »
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