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大きく前進する組込み Linux――1MontaVista Linux Pro のバージョンアップ
先日 MontaVista Linux Professional Edition 4.0 がリリースされ、 組込み分野の Linux がさらに大きな進化を遂げた。 MontaVista では、このアップグレード製品を9月6日に正式に発表する計画(編集部注:記事は9月2日付け)だが、 LinuxPlanet が入手した情報によると、 同製品はすでに出荷済みで、 顧客は同製品のリアルタイム機能のメリットを享受し始めているという。 カリフォルニア州サニーベールに本社を置く同社のフラグシップ製品は、 新しい2.6ベースのカーネル(Pro 3.1 のカーネルが 2.4.20 であったのに対し 2.6.10 になっている)を組み込み分野に投入し、 さらには、組み込み技術エンジニアの念願だったリアルタイム処理のレスポンスタイム向上も実現している。 また、シニア製品マネジャーの Michael Matthews 氏によると、 新プラットフォームが、 成熟した Linux カーネルの採用で実現しているのはこれだけではないという。 Matthews 氏は LinuxPlanet への説明を行う間、 これが正真正銘の「リアル Linux」であると繰り返した。 MontaVista は、今回の新バージョンの Pro で「リアル」の愛称を多用していく。 これは、ほかの Linux ディストリビューションをけなすわけではなく、 MontaVista Pro の純血性維持を力説するものだ。 前述のフルカーネル以外にも、 同社はオープンソースコンポーネントのみの採用と、 オープン開発プロジェクトへの熱心な参加を強調している。 またもちろん、 「リアル」の謳い文句は、 同 OS の新バージョンのリアルタイム処理のパフォーマンスを強調するには、 悪くない表現だ。 ここ最近は、PDA や多機能携帯電話のように、 単機能あるいは低機能から多機能へとデバイスが変化しているため、 大半の組込みシステムではリアルタイム処理が極めて重要になっている。 デバイスの機能が複雑化すれば、 処理時間削減のために意志決定メカニズムも OS に最初からハードコーディングされるようになる。 高機能システムの大半は、 このコードを 32bit あるいは 64bit プロセッサで処理するが、 このようなコードは一般的に Real-Time Operating System (RTOS)と呼ばれる。 組込み業界では、容認しうる最短の時間でシステムが結果を算出しなくてはならない。 MontaVista の基準では、この容認できる時間は 20μ秒以下。 RTOS は、極めて高速であるだけでなく、安定性も高くなくてはならない。 さらに、さまざまなプラットフォームにも対応する必要がある。 組み込みシステムが登場したばかりのころは、 独自プラットフォームごとに OS を設計していた。 Matthews 氏の説明によると、今の顧客は、マルチプラットフォームと、 さまざまな機能を持つデバイスに対応した OS を望むという。 MontaVista Pro 4.0 は、7種類以上のアーキテクチャ、 30種類のプロセッサファミリ、 そして新しい基板レベルのプラットフォームを50種類以上サポートすることで、 この市場ニーズを満たしている。 Pro は、ユニークなプロセッサファミリ固有のツールチェーン(特に Pro 4.0 に含まれる GCC 3.4.3 コンパイラ)によってこのサポートを提供している。 Matthews 氏は、 このツールチェーンが前バージョンからアップグレードされているだけでなく、 Native POSIX Thread Library(NPTL:Red Hat が設計し、2002年に初めて投入されたスレッディングライブラリ)を組み込めるよう再構築されていることも力説した。 標準の Linux スレッディングライブラリを望む顧客向けに、 このリリースには同技術も含まれている。 本質的に、組み込みシステムはどれもクロスプラットフォームで開発される。 携帯電話などの各種デバイス上で直接コーディングするのは困難であるため、 組み込み OS には、 開発者が使い慣れたプラットフォーム(PC など)で開発を行い、 完成後にコードを実際のデバイスに移してテスト/製造を行う開発環境も含まれている。 MontaVista の環境は「DevRocket」と呼ばれ、 これにもいくつか新機能が搭載された。 Matthews 氏は、DevRocket に搭載された開発キットを特に売り込んでいる。 コア OS 開発用のプラットフォーム開発キットと、 デバイス向けにアプリを開発できるアプリケーション開発キットの2つだ。 次へ組込み分野 »
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