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2005年10月7日 12:00
オープンソースプロジェクトからビジネスモデルへ――4ライセンスとコミュニティ
ビジネスモデルには、プロジェクトに適用するライセンスの種類も影響する。プロジェクトを GNU Public License (GPL)でリリースすると、このプロジェクトを基盤にして書かれたコードはすべて GPL で公開する必要が出てくる。こうなると、「エンタープライズ」バージョンの販売は難しくなってしまう。GPL でライセンスされたプロジェクトの大半は、サービス業務を行うのが最適だと思われる。 オープンソースプロジェクトの多くは、会社を設立する前にライセンスを選んでいるため、共同で計画を進めることは不可能だった。SugarCRM はプロジェクトの開始と同時に設立されたため、彼らには自社のビジネスモデルに適したライセンスを選ぶ機会があった。 SugarCRM の CEO (最高経営責任者)兼共同創業者、John Roberts 氏は、「ライセンスごとに配布、貢献、そして拡張の持つ意味が変わってくる。サービスベースのビジネスモデルを支持する傾向が強いものもあれば、拡張機能を収益源として支持するものもある。SugarCRM は後者を選択し、自社のオープンソースプロジェクトに Mozilla Public License 1.1 を適用した」と、選択の経緯を説明した。 貢献者のコミュニティの繁栄なくして成功したオープンソースプロジェクトはなく、成功したオープンソースビジネスはそのことを忘れない。 OpenNMS の主任デベロッパーである Balog 氏は、育成しなければならないコミュニティが貢献者によって成立していることを理解している。 「どのオープンソースプロジェクトにも、 能力のある開発者が急に数千人集まり、 彼らが夜や週末を徹して無償でプロジェクトに貢献してくれる、 というのは作り話だ。オープンソースでこのようなことは起こらない。ただ、能力のある開発者や、作業の成果をとにかく気に入ってくれるエンドユーザーが集まるなら、そのことに感謝し、さらに打ち込むことだ」(Balog 氏) 核となる貢献者たちは、会社を設立することが多い。OpenNMS では、業務拡大にともない、市販製品を開発する貢献者を社員として採用している。SugarCRM では、核となる開発者は全員が同社の社員でもある。 また一方で、重要な顧客が貢献者になる場合もある。Rackspace Managed Hosting は OpenNMS 発足当時の重要な顧客で、需要に応える高度な機能を実現するために開発者を出してくれた。 SugarCRM は、完成度の高いオープンソースプロジェクトを生み出す複雑なエコシステムを理解している。Roberts 氏によると、無償で製品を利用する人々は、パッケージ全体に貢献するという。 「彼らは、財政的に開発や機能強化を支えるか、いずれにしても時間のかかるコード、アイデア、製品の方向性で貢献する。その結果、コミュニティ第一を忘れずにユーザーのニーズに最優先で対応するバランスが生まれる」(Roberts 氏) オープンソースソフトウェアを基盤にする企業はますます増えており、その多くはベンチャー事業資金も獲得している。複数の要因をうまく管理するところが成功を収める。対価を支払う顧客の市場を理解することが最も重要であり、彼らのニーズに対応することを優先事項とすべきだ。ビジネスモデルに適したライセンスを見つけることもきわめて重要だ。さらにもうひとつ、オープンソースベース企業は、彼らにそもそもの成功をもたらせた貢献者のコミュニティと初期ユーザーを忘れないことである。
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