![]() ![]() ![]() ![]() Symantec、複数環境の仮想化戦略に賭けるこの記事のURLhttp://japan.internet.com/linuxtutorial/20070406/1.html
著者:Jacqueline Emigh
海外internet.com発の記事
ストレージ向けのパラダイム
Symantec は仮想化や Red Hat Linux に関する発表を行い、複数の OS に対応したツールを提供する過去の戦略から、複数の仮想化環境を管理する新しいビジョンへ移行しつつある。 今後有望なこの異質仮想化管理という分野で、Symantec は Microsoft から VMware や XenSource まで、多数の企業との競争に直面することになる。だが、仮想化技術に没頭するアナリストからは、Symantec は十分に挑戦を受けて立つことができるとする意見が複数ある。 Symatec の最新の発表には、Linux だけでなく、仮想化関連のものも含まれている。Linux 関連では、Symantec は長年サポートしてきた Red Hat に加え、いずれも Veritas の買収から獲得した3種類のストレージソリューションを新しい Red Hat Enterprise Linux(RHEL)5 に追加する。 Symantec と Red Hat は、共通の顧客向けに現行のテクニカルサポート料以外の追加料金なしで「UNIX スタイル」の共同電話サポートを立ち上げ、両社の既存エンジニアの関係を拡大する。 Symantec の製品ラインアップマネジャー、Laura Shepard 氏は、LinuxPlanet とのインタビューのなかで、「これが Linux(技術)サポートのカギを握るギャップを埋めることになる。大企業の顧客が UNIX で受けていたようなサポートになっていく」と語っている。 4月中のリリースが予定される Symantec の RHEL 5 向けストレージソリューションには、「Veritas Storage Foundation」、「Cluster Server」、および「Net Backup」が含まれる。 だが一方の仮想化分野では、Symantec は Storage Foundation とダイナミックマルチパターン技術の両方で Xen によるベータ仮想化インプリメンテーションを3月中に立ち上げ、これまでサポートしてきた VMware の仮想化を拡張する。 Shepard 氏によると、Symantec の Xen サポートは最終的には Red Hat やほかの各種 Linux ディストリビューションとバンドルされることになるという。しかし Symantec は、仮想化プラットフォームについては VMware と Xen 以外も考えている。同氏は LinuxPlanet に対し、「この分野に注目して欲しい」と語った。 Symantec の仮想化管理戦略は、すべての主要 OS を網羅している。Shepard 氏によると、「(Storage Foundation)ファミリーにはあらゆる作業負荷やデータセンター内のあらゆる OS に対応するバージョンが用意され、(Storage Foundation)管理サーバーと一元管理されている」という。 Ideas International のシニアアナリスト兼副社長、Tony Iams 氏は、「多くのベンダーは、複数の仮想化プラットフォームを管理する一貫したインターフェイスを提供したいと考えている。15社や20社はすぐに思いつく」と語っている。 ほかにも、Virtual Server を擁する Microsoft や頭角を現しつつある Veridian などの OS ベンダー各社、IBM、Hewlett-Packard、および Sun などの OEM 各社、Computer Associates などの従来からのエンタープライズ管理ベンダー各社、そしてますます増える小規模の仮想化専門ベンダーなどがある、と同氏は語っている。 Iams 氏が見たところ、Red Hat までもが付加価値のある仮想化機能を提供し始めているという。アナリストによると、Symantec が計画する Red Hat Linux 用の Storage Foundation、Cluster Server、そして Net Backup の各ソリューションは RHEL の機能とうまくマッチするが、構想のある Xen のサポートも同様だという。 同氏は LinuxPlanet に対し、「重複する部分もあるが、Symantec の製品の方が熟成されている。Symantec は位置づけに関しては少し慎重になる必要があるだろう。しかし Symantec は、Sun や HP といったほかの顧客と協力し、大企業の顧客向けに一体化されたソリューションを見つける経験の方も豊富だ」と語っている。 Enterprise Strategy Group のストレージアナリスト、Bob Laliberte 氏も、「(Symantec の仮想化プランは)顧客のデータセンター技術をひとつのインターフェイスでサポート可能にする標準化戦略を拡張したものだ」として同意する。 Laliberte 氏は、「誤解しないでいただきたいが、これは簡単なことではない。実行するには、あらかじめデザインやスキルのある人的資源についてさまざまな配慮が必要だ。しかし今回の発表は、Symantec の顧客に対する 意気込みと、複数の OS と複数の仮想化技術に対するタイムリーなサポート提供能力を実証するものだ」と語る。 Shepard 氏によると、Symantec が Linux のサポートを始めたのは1999年のことだったという。Symantec はすでに、データセンターの Linux インプリメンテーションを6,000件以上成功させており、顧客には、Siebel、ATA Airlines、Renault、Weather Channel、Human Genome Project、そしてドイツのミュンヘン市などが含まれる。 Shepard 氏によると、Symantec はさらに、メモリ、スケーラビリティ、パフォーマンスに関する部分で Linux のカーネルにも貢献しているという。 同社は現在、Red Hat と Novell SuSE の両ディストリビューションしか Linux はサポートしていない。Shepard 氏は、「だが、ほかのディストリビューションも常に検討している」と語っている。 同氏によると、Symantec が Red Hat と共同で展開する新しい共同テクニカルサポートサービスでは、顧客が一方のベンダーに電話をかけるだけで両社の製品サポートを受けられるという。 Symantec と Red Hat 両社のスタッフは、相互の製品についてトレーニングを受けている。しかし、両社はラボも共同で利用するようになる。必要が生じれば、Symantec は顧客の問題解決に役立つ Red Hat の専門家に支援を要請するし、その逆もある。 Shepard 氏によると、Symantec は自社の仮想化製品に関して、顧客向けの管理簡略化に重点を置く意向だという。 Shepard 氏によると、「仮想化はレイヤが増えるのでより複雑になる」のだという。これらのレイヤには、物理サーバー、仮想サーバー、アプリケーション、ネットワークコンポーネント、ストレージコンポーネント、I/O パス、仮想リンクなどが含まれる。 さらに Shepard 氏によると、「仮想インターフェイスリンクの保守が必要だ。(多くの)アプリケーションはモバイル対応になっていて、追跡が必要になる。既存のデータセンターツールの多くは物理サーバーモデルをベースに構築されており、仮想サーバー環境にはうまく適応しない」という。 Shepard 氏はさらに LinuxPlanet に対し、3種類の異なるレベルでのフェールオーバーといった高度なバーチャルマシン(VM)機能の搭載や、高可用性/ディザスタリカバリ(HA/DR)の VMWare 環境への搭載を初めて実現した会社 が Symantec だったことも明らかにした。システムは、3レベルのフェールオーバーによってアプリケーション、VM、あるいは物理ホストのいずれかのレベルでフェールオーバーが可能。 Shepard 氏によると、ほかのベンダー各社も3レベルフェールオーバーで追いつきつつあるが、HA/DR を内蔵した製品は Symantec の「VCS for VMware ESX」だけだという。 これは、ハイエンドの同期もしくは非同期データレプリケーションを統合する際や、プラットフォームとサイト間の運用移行を自動化する際にイベントが HA か DR かを判断するのに重要な機能。 Iams 氏は、「VMware も、v13では3レベルフェールオーバーが基本的にサポートされるようになった。しかし、Symantec はこれよりはるかに洗練されたアプローチを採用している」と断言した。 Laliberte 氏は、「これらの仮想化技術は、採用を進めるために(独自の)パートナーエコシステムを構築している。とはいうものの、特に HA/DR のサポートに関しては、Symantec ほどうまく統合されたベンダーの存在を知らない」と認めている。 3月末に Xen の牙城に迫る Symantec は、Microsoft だけでなく、規模の小さい Xen 専門ベンダーの XenSource や Virtual Iron などのライバル各社にも戦いを挑むことになる。 Laliberte 氏は LinuxPlanet に対し、「最新の Storage Foundation for Linux は Xen I/O マルチパスを(すでに)サポートしていて感動的だ。多くの SRM(ストレージ資源/リソース管理)パッケージは、まだ仮想サーバー環境サポートを定義している段階だ。大半は NPIV(New Paradigms in Information Imaging and Manipulation)技術を待っている。Symantec はそれに早くから取り組んできた」と語っている。 |