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2007年5月18日 12:00

プロジェクト間のコミュニケーションを可能にする「Launchpad」

著者Brian Proffittオリジナル版を読む海外海外発
オープンソースソフトウェア開発の大きな利点のひとつが、どのプロジェクトでもメンバーが協調して作業を進められることだ。しかし、プロジェクト間でコミュニケーションがとれない場合はどうなってしまうだろうか。そこで Launchpad のような Web ベースのコラボレーションサービスの出番だ。

少なくとも、それが Canonical 創業者の Mark Shuttleworth 氏が確信する未来だ。Canonical は、プロジェクトチーム間の協力だけでなく異なるプロジェクト間の双方向コミュニケーションも円滑にし、Shuttleworth 氏がオープンソースコミュニティーにとって役立つと考える Launchpad Web サービスを支援する商用ベンダー。

Launchpad.net では、「Launchpad 1.0」の公開ベータテストが始まっている。Launchpad はまったく新しい類のものではないが、その開発者らは、開発はポイントリリースを保証できる節目に到達したと考えている。

Launchpad は以前からあったが、Canonical のフラグシップ製品である Debian ベースの「Ubuntu」ディストリビューションとは異なり、メディアにあまり注目されてこなかった。しかし、たとえスポットライトを浴びてこなくても、同プロジェクトは着実に複雑化と普及が進んできた。Canonical によると、 Launchpad には Zope、Infrae の SilvaCMS、Jokosher、そして当然ながら Ubuntu など、およそ2,700件のプロジェクトが登録されているという。

Launchpad を「SourceForge」のようなコラボレーションツールのひとつと考えるのは簡単だが、Shuttleworth 氏はそのような考え方に対し、LinuxPlanet とのインタビューのなかで釘を差している。

同氏は、「SourceForge、Google Code、あるいは CollabNet などに取って代わろうという製品ではない。これらのツールを補完するのが目的だ」と述べている。

Shuttleworth 氏の説明によると、多くの場合、フリー/オープンソースソフトウェアの開発者は、自分たちのプロジェクトのなかでは共同作業が得意だという。しかし、プロジェクト間のコミュニケーションがあまりうまく取れない場合もある。例としては、あるプロジェクトにバグが存在し、それが複数のプロジェクトにまたがるような場合だ。多くの場合、バグレポートは各プロジェクトのバグトラッキングシステムごとに別々に作成される。

Shuttleworth 氏は、「その特定のバグ取りにかなり熱心な人でもいないかぎり、バグ終息のタイミングを判断するのはかなり難しい」と語っている。パッチの適用場所となればなおさらだという。

Launchpad は、コミュニティー間のコミュニケーションが困難な部分でその自動化を支援できるよう、各種開発/コラボレーションツールに組み込めるようになっている。プロジェクトに特化した各種情報源から取得したデータをリンクし、それをひとつに集約されたデータ形式で提示するというのが Launchpad のアプローチだ。

公開ベータは、デザインを見直し、プロジェクトがシステムに自分たちのブランドを付けたり、プロジェクトメンバーの活動を大々的に売り込むためのインターフェイスを搭載しており、最新の変更が容易にトラッキングできる。

Shuttleworth 氏にとって、このようなコミュニケーションが非常に重要だ。

同氏は、「オープンソース開発プロセスではアップストリーム方向のコミュニケーションが中心になる」と断言している。「Ubuntu と、そのアップストリーム関連プロジェクトである Debian GNU/Linux との関係が、Canonical がこのような開発会社の特定のニーズを認識している大きな理由のようだ。

皮肉にも、Debian コミュニティーのなかには、機能の有無などではなく、プロプライエタリなライセンスが要求されるとの理由で Launchpad をあまり利用したがらない人もいる。

Shuttleworth 氏の主張によると、Launchpad のコードのなかには、そのインターフェイスに慣れるよう、すでに変換コミュニティーにリリースされている部分もあるという。Canonical では、Launchpad 用のプラグインを簡単に開発できるよう、基盤コードの一部を Web アプリケーションの開発者にもリリースしている。しかし、自身の会社が Launchpad コードのオープン化で一定の前進を見せる一方、Shuttleworth 氏は今のところ、Launchpad をクローズにしておく必要性を擁護している。

その大きな要因は Launchpad プロジェクト自体の特性にある。同氏は「存在するさまざまな協調インフラを一か所に集めるようになっている。コードをオープン化すれば Launchpad が2〜3種類出てきてしまい、基準をひとつに絞る目的が台無しになってしまう」と語っている。

Launchpad は、チーム管理、バグトラッキング、コードホスティング、変換、設計図トラッキング、回答トラッキングの6種類の統合ツールセットによってプロジェクトのコラボレーションを支援する。同サービスは Launchpad.net で試用が可能だ。
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