Net Applications のデータからは、Vista にあまり熱心ではない Windows ユーザーも、まだ忠誠心がかなり高いことが分かる。
2006年12月にシェアが最も高かったのは、あの Windows XP で、85.30%という圧倒的な数字を誇っていた。当時、Vista はまだこれからという時期で、そのシェアはわずか0.16%にすぎなかった。
2007年9月には XP のシェアが79.32%まで低下したが、Vista がその不足を補い、シェアを7.38%に伸ばしていた。このような背景を知らなければ、ゼロから7%への成長は見事の一言だ。まず最初に、Microsoft はマーケティングキャンペーン(「Daily Show with Jon Stewart」 にBill Gates 氏が登場するなど)に5億ドルを投入した。そして、Vista が最新の PC にインストールされたことにより、PC 購入者の大部分にとってはこれがデフォルトのオプションとなった。
Windows ユーザーの少なくとも1割が毎年新しいマシンを購入すると考えるのが妥当であるため、5億ドルの広告キャンペーンがなくても Vista の採用率が7%ほどに達した可能性は高い。これだけのお金が本当は何に役立ったのか不思議に思うときがある。
それでも、このマーケットシェアの数字はユーザーがまだ Windows を支持していることを示している。XP と Vista を合わせたシェアの合計は2006年12月より拡大している。この控えめな数字は、Windows 98などの旧システムが利用されなくなった結果だ(たとえば、2006年12月時点で Windows 95を運用していた0.03%のユーザーはついにいなくなった)。巧妙でセンスのいい「Switch to Mac」 キャンペーンも展開されたが、目に見える Windows OS のユーザー離れは2007年にはなかった。
実際、Windows の壮大な武勇伝は歴史的なトレンドにも左右されない。1980年代に Windows のデスクトップが独占的立場に立ったことを考えれば、すさまじい勢いで変化する IT 業界において2007年になっても同社の独占が基本的に変わらないままである事実は、驚くほどの成功だと言える。先に投じた5億ドルは明らかに役立ったということになる。