サブネットをまたいだ Samba ファイル/プリントサーバーの共有:パート1――2
匿名 Samba サーバー
Samba は専用のサーバーに置いておく必要はない。小規模で低負荷のネットワークを運用しているなら、Samba はハードディスク容量さえあればどの PC やサーバーにでも便乗できる。しかし、大規模で高負荷のネットワークではコストをけちらないことだ。Samba は処理能力はさほど要求しないので、専用のファイルサーバーを設定してもコストはかからない。これは、古い Pentium クラスの PC を無駄にせず使い続ける手っ取り早い方法の1つだ。 大半の Linux ディストリビューションは Samba を複数のパッケージに分けているので、必ずサーバーパッケージと「smbclient」とマニュアルを入手すること。インストレーションを終えたら、共有ファイルを格納するための world-readable /-writable のディレクトリ(モード0777)を以下のように作成する。 # mkdir -m 0777 /sharedfiles 作成した共有ディレクトリにファイルをいくつかコピーしてテストする。また、サブディレクトリも必ずすべて world-readable/-writable にしておくこと。ファイルのアクセス許可はどうでもいい。次に、バックアップおよび参照用としてデフォルトの/etc/samba/smb.conf ファイルを以下のようにコピーする。 # mv /etc/samba/smb.conf /etc/samba/smb.conf-old ここで、サンプルコンフィギュレーションを使い、以下のようにして新しいファイルを作成する。 [global] workgroup = group1 netbios name = xena server string = anonymous file server security = share printing = cups printcap name = cups load printers = yes [common_share] path = /sharedfiles comment = anonymous share for all users public = yes writeable = yes browseable = yes [printers] comment = All Printers browseable = yes path = /var/spool/samba printable = yes public = yes writable = no create mode = 0700 この例は3つの例外を除き、そのままコピーして使える。ワークグループ名は自分のものを使うこと。Windows クライアントはこのワークグループに属している必要があるが、Linux では関係ない。共有ディレクトリも自分で選び、netbios の名前も何でも構わないので決める。これが Windows の「ネットワーク領域」に表示される。 ここで、「testparm」コマンドを使ってシンタックスエラーをチェックする。 $ testparm エラーが見つかったら修正し、エラーが出なくなったら Samba を起動もしくは再起動する。このときのコマンドは決まっていないので、/etc/init.d ディレクトリをチェックして正しい起動/再起動コマンドを調べる、たとえば、Debian では /etc/init.d/samba { start | stop | reload | restart | force-reload } となる。 次に、「smbstatus」と「smbclient」の両方で Samba サーバーのステータスをチェックする。 $ smbstatus $ smbclient -NL xena また、サーバーのホスト名を「smbclient」に渡す必要がある。「-N」はパスワードを要求しない設定で、「-L」はすべての共有フォルダを以下のように一覧表示する。 Domain=[GROUP1] OS=[Unix] Server=[Samba 3.0.26a] Sharename Type Comment --------- ---- ------- common_share Disk anonymous share for all users IPC$ IPC IPC Service (anonymous file server) tp0 Printer Canon_PIXMA_iP4200 HP_LaserJet_3050 Printer HP_LaserJet_3050 Domain=[GROUP1] OS=[Unix] Server=[Samba 3.0.26a] Server Comment --------- ------- XENA anonymous file server Workgroup Master --------- ------- GROUP1 「smbclient」は Samba の共有フォルダをどのコマンドよりも早く見つけ出す。Samba が共有フォルダをネットワークにブロードキャストするには時間がかかるため、「smbclient」には「ネットワーク領域」や Linux ネットワークブラウザよりもはるか前にこれらが分かる。 もう1つの便利なコマンドが「 smbtree -N」だ。これはテキスト SMB ブラウザで、自分のネットワーク上でアクセスを許可された Samba の共有フォルダを見つけ出す。「smbtree」が共有フォルダを見つけたということは、Samba がようやく自分をネットワークにブロードキャストしたことを意味する。 現時点では、Linux と Windows の両方のユーザーが読み書きできる匿名の共有フォルダができているはずだ。来週は、ローカルのサブネットから抜け出して複数のサブネットをまたいでこれを共有する方法を説明する。 参考 ・Join Samba 3 to Your Active Directory Domain ・Samba Network Browsing ・man smb.conf(これは必読) « 戻る:サブネットの俗説
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