サーバーやデスクトップでも便利だが、ノート PC 用として最適で便利な電源管理ツールが「powertop」コマンド(図1参照)だ。「no ACPI power usage estimate available」(予想 ACPI 電力消費量取得不能)のメッセージが表示されたら、ノート PC の電源コードを抜きたい(余計なことだがサーバやデスクトップ PC の電源コードは抜かないように)。
Linux カーネル自体は、完全に停止することが絶対になく常に動き回るが、タイマの割り込みレートは100〜1000 Hz となっている。これは、カーネルが1秒間に100〜1000回も何か仕事を探し回ることを意味する。この周波数が低いほどオーバーヘッドが小さく、周波数が高いほど待ち時間が少ないことを意味する。だが、「テイックレスカーネル」とも呼ばれる2.6.21カーネルがリリースされ、これに変化があった。このテイックレスカーネルは、アイドルモードの時は本当にアイドル状態になり、退屈して動き回ることがなく、無用に電力を消費したり発熱することがない。
powertop を実行すると、アイドル時にカーネルを苦しめているプロセスを表示し、電力効率改善に向けてシステムをチューニングするための大量のヒントも表示してくれる。ただ、不要なときは Bluetooth やワイヤレス機能をオフにするといった、今さらいうまでもないことも表示される。これらはどちらもノート PC の電気を大量に消費し、これらがないとバッテリ駆動時間が延びる。「Power Usage」(電力使用量)の行を見れば、その設定変更の影響は簡単に測定できる。
不確かなものも多いが、試す価値はある。たとえば HAL デーモンは、新しいメディアが挿入されたかどうか確認するために、2もしくは16秒間隔で CD/DVD ドライブをひっきりなしにポーリングするため、CD や DVD をあまり読み込まないようであれば、「hal-disable-polling --device[devicename]」コマンドでこれを無効にしてみる価値はある。これを元に戻すときは「hal-disable-polling --enable-polling --device[devicename]」を使う。もしこのようなポーリングがその場しのぎのように思うあなたは正解だ。「man hal-disable-polling」を実行すると以下が表示される。