■ノート PC の電源オフは5段階
本シリーズのパート1では、自分のシステム(ハードウェアとソフトウェアの両方)の消費電力量を測定する方法や、パフォーマンスを低下させることなく電力消費量を削減する秘訣を学んだ。
今回は、ACPI、APM、ハードディスクのスピンダウンとスピンアップといったノート PC のパワーマネジメントの世界に足を踏み入れる。
ノート PC のパワーマネジメントはバッテリ寿命を延ばすのが目的だ。ノート PC はどんどんパワフルになり、ディスプレイも大型化するため、この戦いには勝ち目がない。たとえば、筆者の古い Thinkpad R32は、ワイヤレス環境でも1回の充電で3時間動作する。 一方、ピカピカの新しいデュアルコア T61の方は2時間を切ってしまう。新しいマシンの方が明るく高速で、しかもフレームはマグネシウム製になっている(レースカー顔負けだ)。光沢仕上げのディスプレイを搭載した最新のノート PC だと90分も持てばラッキーだ 。
画面の輝度を下げればバッテリ寿命はもっと延ばせるし、モバイル CPU ではバッテリ駆動時に動作速度を抑えるコンフィギュレーションも可能だ。 したがって、何もしないで同じ効果が得られる古くて輝度の低いマシンを使い続けるのは優れた選択肢かもしれない。
割り込みの管理は、ノート PC ユーザー共通の問題だ。シャットダウンと再起動は時間がかかり、電力も消費する。それに加え、以下のような混乱する電源オフもどきのオプションがいろいろとある。
・スタンドバイ
・サスペンド
・スリープ
・ハイバネート
・オフ自体も、パート1で学んだようにたいていはオフもどきで、本当の電源オフではない。
これらの用語は一貫した形では使われていない。ACPI による正式なスリープは次のような状態を指す。
S1 -- Linux では、これはたいてい「スタンドバイ」と呼ばれる。CPU はアイドル状態に入り、プロセッサのキャッシュは消去される。デバイスはすべて電源が入ったままで、画面は暗くなり、ほかのデバイスも設定されていればアイドル状態に入る。