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2008年6月27日 10:20
Fedora 9 はやや期待外れ――5Fedora では、マルチメディア関連の再生がかなりうまくできたが、Fluendo からコーデックを購入するよう勧めるプロンプトが表示されるのがやや不快に感じられた(図5参照)。米国在住者がこれらのコーデックを購入せず使用することは違法だが、この法律は海外ではたいてい役に立たない。無償の Gstreamer プラグインを Yumex からインストールすると、何の問題もなく DivX ビデオを見たり MP3を聴くことができた(図6参照)。ところが、音が聞こえないことが分かり、長時間かけてネットを探したが、使えるものは何もなかった。Fedora ではデフォルトで Pulse Audio が有効にされており、筆者の仮定ではそれが問題だったと思う。筆者は原因が音量設定のミスでないことを確認するため、ターミナルで Alsamixer をチェックしたが何も分からなかった。
このほか、任意のアプリケーションが突然クラッシュしたり、システム全体もかなり不安定に感じた。筆者は、最先端とは試作レベルのものであるという話は本当だと思う。筆者のシステムの冷却ファンは懸命に動作しているように思えたが、ノート PC は通常の作業を処理しているだけで全体的に途方もなく熱くなった。つまり、筆者の手元には 3D ビデオもサウンドもなく、不安定でオーバーヒートしたシステムが残ったのだ。このハードウェア上で Fedora を自分のデスクトップ OS として動かすことが筆者に与えられた任務だったが、悲しいかな筆者は失敗した。前述のように、このノート PC は Ubuntu 搭載版を購入したもので、完璧に動作する。たぶん、ハードウェアが確実に動作するよう Dell と Ubuntu が協力したのだろうが、Fedora 9 のパフォーマンスは期待を裏切るものだった。 このリリースは全体的に何よりもベータ版に近い感じがする。これまでも実験的なものではあったが、今回のリリースはそれをユーザビリティの限界まで引っ張っているように思える。とにかく、本番環境には達していないように思えるし、筆者にはこのディストリビューションのターゲットが良く分からない。無償版と有償版を切り分ける目的で Fedora が最初に Red Hat のディストリビューションからスピンアウトしたときは両者に大きな差はなかったが、今は日ごとにギャップが開いていくように思える。 Fedora 8 の方がはるかに安定していて使いものになると思うし、将来登場してくる Red Hat Enterprise 版のベータにすぎないとの思いがますます強くなってきたが、筆者はこれが一時的な問題にすぎないことを願っている。もし、しっかり安定した無償の Red Hat システムが欲しい場合は、筆者なら代わりに CentOS を選ぶ。これは、「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)のソースコードをパッケージし直して無償で配布するコミュニティープロジェクトで、彼らは素晴らしい仕事をしている。筆者が現在運用中の Web サーバーでは CentOS 4.6 が動作しており、これは筆者が RHEL に対して持つ感想と同じように非常に安定していて機能満載だ。 非常に悲しいことだが、筆者が本番環境で Fedora を信頼しないことは間違いない。これも以前は素晴らしいディストリビューションだったので、今後その名声を取り戻せることを願っている。筆者は、オーバーヒート問題でハードウェアがダメージを受けることがあまりにも心配されたため、数日でソフトウェアを削除してしまった。Ubuntu を再インストールしたところ、今ではマシンも再び通常の温度で動作していることをご報告しておく。 筆者としては、Fedora ファンもしくは開発者で、テストの可能な最新パッケージが欲しいのなら、このリリースに興味を持つかもしれないと思う。そうでなければ、これの市場は大きくない。筆者がこのようなことを言うのを Fedora コミュニティーは絶対気に入らないだろうが、残念ながらそれが結論である。筆者なら、いつでもこちらより CentOS を選ぶし、必要とあらば Fedora 8 を選ぶ。ぜひともご自身でダウンロードして、ご意見をお聞かせ願いたい。 « 戻る:各種重要情報
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