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2009年1月16日 11:30

最も影響力のある7つの GNU/Linux ディストリビューション―1

著者Bruce Byfieldオリジナル版を読む海外海外発
GNU/Linux には多種多様な種類(ディストリビューションと呼ばれるもの)がある。これらの多くは、初めて目にする人にとっては事実上どれも同じように見える。

だが、ディストリビューションと、それを取り巻くコミュニティを知れば知るほど、その違いは顕著になってくる。ここでは、GNU/Linux 全体に最も影響を与えた7つのディストリビューションをアルファベット順に紹介する。

■Debian
開発者である Ian Murdock 氏と妻の Debra 氏の名前から付けられた Debian は、史上最も影響力の大きい GNU/Linux ディストリビューションかもしれない。Ubuntu、Knoppix、そして MEPIS から XandrosLinspire まで、今日最も有名なディストリビューションの多くは Debian がベースとなっている。その割合はディストリビューションをどう集めてもほぼ当てはまる。さらに、1,000社以上のデベロッパーや約2万本のパッケージが存在し、11種類のハードウェアアーキテクチャをサポートする Debian は、既存のフリーソフトウェアプロジェクトの中で最大級であると強く断言できる。

Debian はそのレポジトリシステムによって分類される。新パッケージはどれもが不安定なレポジトリに入り、それからテストを通過して、品質保証基準を満たせば安定したステータスに入る。これらのレポジトリはさらに、フリーソフトウェアだけが含まれた「メイン」、使用にあたり非フリーソフトウェアが必要なフリーソフトウェアの含まれた「contrib」、そしてフリーライセンスでリリースされていないソフトウェアが含まれた「非フリー」の3つのセクションに分類される。このシステムにより、ユーザーは正式版の高信頼性を取るか、もしくは最先端ソフトウェアと信頼性のバランスを取ることができる。同様に、さらに細かく分類することでシステム上におけるソフトウェアの自由度も選べるようになる。

Debian にはインストールや使用が難しいといった評判があるが、いずれも今日では正しくない。2年前にリリースされた新しい Debian インストーラは、インストール作業の煩わしさを排除し、その特徴は初心者から専門家まであらゆるレベルのユーザーを受け入れているようだ。同様に、正式リリースの登場が遅いという頻繁に出た苦情も、大半のユーザーは適切なレポジトリからインストールすることで最新ソフトウェアを入手できるため、ほとんど関係なくなった。

Debian の作業の大半は、メーリングリストと投票により最低限の礼儀をもって公開の場で行われているのが実際だ。この自由参加形式により、部外者は Debian がバラバラになりつつあると考えがちだが、なぜかそうなることは決してない。それでも、コミュニティのあけすけな雰囲気が威圧的になることも時々ある。
 
■Fedora と Red Hat Enterprise Linux(RHEL)
最も古く、そして最も成功している商用ディストリビューションの1つである Red Hat は、コミュニティ向けの「Fedora」と、企業向けの RHEL の2つに分類される。Red Hat は、「Red Hat Package Manager (RPM)」が標準だったころほどの影響力はもはやないが、これらの2つのディストリビューションは今でも最も強い影響力を持っている。

Fedora は、新しい技術革新を最初に搭載するディストリビューションとして最も有名だ。たとえば、Fedora は平均的なユーザーが SELinux の詳細なセキュリティオプションを扱えるようにするツールを搭載した最初のディストリビューションだった。同じように Fedora 7も、ユーザーに関する ハードウェア情報を収集する「Smolt」、カスタムインストールディスクの作成プログラムである「Revisor」、Arial、Helvetica、および Times Roman に対応するフリーフォント版の「Liberation」を搭載した最初のディストリビューションだった。この技術革新により、Fedora メーリングリストには、Fedora がサーバーやミッションクリティカルな操作に適さないというユーザーもいるが、テストに対する関心の高まりにより、そのような意見もほとんど出なくなってきた。Fedora は2年ほど動きが鈍かったものの、Red Hat を重要視しながら今後は意志決定を支配しない盛況なコミュニティの実現に向けて順調に進んでいる。

一方で、RHEL は現在最も成功を収めた商用ディストリビューションとなっている。Fedora のスケジュールが6か月であるのに対し、RHEL は18〜24か月ごとにリリースされる。そのため、RHEL は、安定したリリースの実現を助ける Fedora 用のパッチのメリットを享受している。RHEL の商業的成功は、ビジネスにおいて最も厳密な(したがって最も望ましい)ものの1つとして広く認知される「Red Hat Certification Program」に依存するところが大きい。

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