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2009年5月1日 13:00

ZeroShell で古い PC を多目的 LAN サーバーに変身させる(パート1)―(1)

既存ルータでの Zeroshell の設定と使用

余った PC がほこりをかぶっているって?  それなら「ZeroShell」を使ってそれを多目的サーバーにしてしまおう。本当に必要性があろうと、単純にいじり回したいだけであろうと、ZeroShell では何かと便利なことが見つかるはずだ。何よりも、これは Linux ベースで オープンソースで無償なのだ。

ZeroShell はライブ CD で、インストールの必要はない。ディスクを挿入するだけで起動する。設定を保存するにも小容量ドライブ(USB メモリで OK)が1つあればよい。

ZeroShell が搭載する一部の機能を以下に紹介する。


・複数インターネット回線の負荷バランシングとフェールオーバー。
・WPA-Enterprise 暗号技術を実現する802.1X 認証用 RADIUS サーバー。
・公衆ホットスポットに応用する自前ポータル。
・トラフィックのフローをコントロールする QoS とトラフィックシェイピング機能。
・複数の SSID と VLAN をサポートする無線アクセスポイント(AP)モード(ソフト AP)。
・ローカル接続回線あるいは接続のセキュリティを確保する VPN サーバー(L2TP/IPsec)と LAN 間サポート。  

リストの完全版は Web サイトを参照。

ZeroShell のセットアップ

まず重要なことからだ。ハードウェアを用意する。

Zeroshell は、ほぼどのようなコンピュータでもうまく動作する。典型的な 32bit PC でも、よりハイパフォーマンスな 64bit マシンでも大丈夫だ。古くてほこりをかぶった PC でも、ネットワークアダプタが1枚か2枚搭載されていれば OK だ。

しかし、最低でも CPU は Pentium 233MHz、96MB の RAM、そして CD-ROM(ATA)ドライブ、もしくは組み込みデバイスなら ATA Compact Flash(CF)が必要な点に留意したい。

自分のコンフィギュレーションが保存できるので、IDE/SATA/SCSI ハードディスクや、外付けもしくはフラッシュ USB メモリなど、ストレージデバイスは何かしら用意したい。

典型的な VGA グラフィックスカードや RS232 シリアルポートアダプタはサポートされている。さらに、ZeroShell は Linux 対応の PCI、USB、および PCMCIA ネットワークカードをすべてサポートしている。

手元にある有線/無線ルータを ZeroShell と入れ替えたい場合は、少なくとも2枚のイーサネットカードが PC に搭載されている必要がある。そうすれば、1枚はインターネットモデムへ、そしてもう1枚はコンピュータやスイッチに接続できる。

ネットワークでスイッチを使わずに複数のコンピュータをサポートする場合は、ソフトアクセスポイント(AP)機能を設定してみるといいだろう。無線機能をいろいろ試したい場合は、無線カードを装着する。Wi-Fi カードは、Atheros チップセットを搭載し、MadWifi ドライバでサポートされるものを使いたい。アダプタのチップセット探しにはこちらの要覧が便利だろう。

作業を開始する準備が整ったら、CD の(ISO)イメージファイルを ZeroShell のサイトからダウンロードし、それを CD に焼く。できたら、これを用意したマシンに挿入する。さらに、マシンがイーサネットケーブルでインターネット回線に直接かルータ経由で接続されていることを確認する。これを起動すると、メインのコマンドラインメニューが表示される。デフォルトのログイン情報と IP アドレスが画面右上隅に表示される。

何よりもまず最初にデフォルトのパスワードを変更する。

メインメニューから「P」とタイプして新しいパスワードを入力し、「Enter」を押す。

既存のルータと一緒に ZeroShell を使う  

ZeroShell をネットワークに統合する方法は2通りある。既存のルータと入れ替えるか、ルータは使い続けてコンピュータをネットワークに接続するかのいずれかだ。

まず最初に後者の説明をする。こちらのほうが簡単で、ZeroShell が提供するほかのサービスも活用できる。ZeroShell のルーティングや DHCP 機能の設定はしなくてすむ。既存のルータがこれらの作業をしてくれるからだ。

ZeroShell がネットワークと通信するためには、そのネットワークと同じサブネット内になくてはならない。デフォルトでは、ZeroShell は自身に 192.168.0.75 の IP アドレスを割り当てている。

したがって、既存のルータが 192.168.0 のサブネットにある(192.168.0.1 などの IP を持っている)場合は、これ以上のコンフィギュレーションは不要だ。

しかし、ルータが別のサブネット内にある場合は、ZeroShell のデフォルト IP 設定を変更する必要がある。その方法は次の通りだ(2ページ目を参照)。

次へ設定 »

目次

1 既存ルータでの Zeroshell の設定と使用
2 設定
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