『Windows Vista』や『Mac OS X』など、パソコン用 OS のデスクトップ環境には派手な視覚効果が備わっている。こうした効果を求める声は、『Linux』のデスクトップ環境ユーザーにおいても存在する。
Linux のデスクトップ環境における派手な3次元視覚効果は、Novell の支援を受けて2006年に発足した『
Compiz』プロジェクトにより、初めて登場した。
そして今、
Compiz プロジェクトから派生した『Beryl』プロジェクトが、その母体を越えて Linux デスクトップの視覚効果を新たな次元に引き上げつつある。Beryl はすでに、少なくとも1つの Linux ディストリビューションが採用しており、まもなくリリースされる Linux ディストリビューション『Ubuntu』最新版の重要な要素になるかもしれない。
Beryl と Compiz は、『OpenGL』を利用して Linux デスクトップ上で視覚効果を実現している。どちらも、『GNOME』や『KDE』といった既存の Linux デスクトップ環境と組み合わせて利用するものだ。
Beryl プロジェクトは15日、『Beryl 0.2.0』の正式版を公開した (18日にはライセンスを手直ししたのみで機能的には変わらない Beryl 0.2.1 を公開している)。開発者たちによれば、Beryl 0.2.0 には徹底的に改良を加えており、従来版よりもずっと派手になったという。
ただし、少なくとも1人の Beryl プロジェクトメンバーにとって、追加した視覚効果は必ずしも新版の最重要点ではない。
Beryl プロジェクトのメンバー Nicholas Thomas 氏は取材に対し、「最も重要な点は安定性だ。0.1.x バージョンは洗練度がかなり不足していたが、0.2 は本当に優れたバージョンになった。多くのバグも修正している」と述べた。
また Thomas 氏の見解によれば、Beryl は視覚効果を追求するものというより、むしろデスクトップを効率化するためのものだという。具体的には、新たに加わったウィンドウのグループ化プラグインがその例だ。
(
Sean Michael Kerner 
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