Adobe Systems の『Flash』はクローズドソースの技術であり、今後もその方針は貫かれるようだ。だからと言って、Flash を取り巻き、支えている技術のオープン化があり得ないということにはならない。
Adobe は21日、Flash プラットフォームに関連する2つの技術『Open Source Media Framework』(OSMF) と『Text Layout Framework』(TLF) のオープンソース化を発表した。OSMF は Flash プラットフォーム上でメディアプレーヤーを開発するためのフレームワークで、TLM はフォント表示用のフレームワークだ。今回の動きは、Flash を取り巻くオープンソースの技術革新を促すことを目的としており、必ずしもオープンソースではないものの、オープンにしようとする Adobe の戦略に合致したものだ。
今回のオープンソース化について、Adobe で標準規格およびオープンソース担当ディレクタを務める Dave McAllister 氏は、取材に対して次のように述べている。「開発コード名『Strobe』として知られている OSMF は、人々が Flash プラットフォームをベースとして独自のメディアプレイヤーを開発できるようにするものだ。つまり、Flash の周辺技術を包括し、メディア コンテンツ プロバイダが欲しがりそうな独特の体験を作り出し、プラグインを追加することができる能力と言ってもいい。Flash はコーデックの関係でオープンソース化できないため、このプラットフォームが Flash のすべてを直接オープンソース化するわけではないが、Flash Player の周辺技術の革新を行なうことは可能となる」
Flash Player の核である『Shockwave Flash』(SWF) の仕様は、公開されているため誰でも利用可能だ。Flash Player で『ActionScript』を実行する仮想マシンは『Tamarin』プロジェクトとしてオープンソース化され、Flash Player や Flash アプリケーション用フレームワーク『Adoobe Flex』を制御するための言語もまたオープン化されている。
しかし、Flash には、Adobe がオープンソース化できないプロプラエタリなコーデックが数多く使われている。これらのコーデックがあるために、McAllister 氏は3月に、Flash は Adobe ができる範囲でオープンになっていると述べていた。
ともかく、今回 OSMF を発表したことにより、Adobe は、Flash のプロプラエタリな部分を取り巻くオープンソース技術スイートに向けてまた一歩前進したと言える。しかし、OSMF を利用して Flash メディアプレイヤーのインターフェースが作成できるようになったとはいえ、作成したプレイヤーで実際にメディア ファイルの再生やストリーミングを行なうためには、基盤となっているプロプラエタリな Flash 技術に今後も依存することになるだろう。
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Sean Michael Kerner 
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