2005年1月19日、中国のドメイン管理機関である中国ネットワークインフォメーションセンター(CNNIC)から「第15回中国インターネット発展状況統計報告」が発表された。これによると2004年12月末までに、中国のインターネット人口が9,400万人に達したことがわかった。最初の調査が実施された1997年10月に62万人であったインターネット人口は、その151.6倍に増加した。
なお、ブロードバンド利用者数も引き続き増加した。2004年7月からの半年間で1,180万人増加し、現在4,280万人となっている。前年同期比146.0%の増加である。中国ではこのように、インターネットの浸透が進んでいるが、人々のネット利用目的に変化の兆しが現われている。利用目的として最も多い「情報を得るため」が、2003年末の46.2%から減少して39.1%となったのに対し、2番目に多い「娯楽のため」が32.2%(2003年末)から35.7%に増加している。
今回の調査について、CNNIC 情報サービス部の王恩海・主任が総括を行っているが、「インターネットが人々の生活にますます浸透している」と指摘。王・主任によれば、従来ならば各店舗で受けたサービスを、オンラインショッピングや E ラーニング、電子決済など、インターネット上で利用する人が増えている。オンラインショッピングをこの1年間に利用した人は、中国ネチズン全体の40.4%となった。
「第15回中国インターネット発展状況統計報告」では調査項目として、新たに E ラーニングと電子決済に関するものを追加した。E ラーニングを利用する理由(複数回答)をきいたところ、「自分の好きな時間に学べる」(79.6%)が大部分。このほか「自分のペースで学べる」(63.6%)、「自分に都合の良い場所で学べる」(59.1%)などがあがった。王・主任によると、E ラーニングの受容とともに、電子書籍も受け入れられ始めているという。
また、複数回答で電子決済を利用する理由を聞いたところ、「どこでも決済できるので便利」が75.7%、「時間の節約」が60.1%となった。利用するサイトを選ぶときに最も重視するのは「安全性」(47.5%)が多く、「サービスの多様性」(15.7%)もポイントとなっていることがわかった。
インターネットが目覚しい発展を遂げ、インターネット人口も94,00万に達したとはいうものの、中国におけるネット普及率は非常に低い。世界のインターネット人口は8.1億、平均普及率は12.7%であるのに対して、中国におけるインターネットの普及率は7.2%と、世界の平均普及率を下回っている。
しかしこの状況を逆手にとれば、中国のインターネットには未だ大きな発展空間が残されているといえる。中国ではインターネットの潜在ユーザーが多く、増加スピードも速い。
中国インターネットの次の10年は、次世代インターネットの
IPv6と
第3世代携帯電話が鍵になるといえよう。これらの発展が、インターネットと通信産業、コンピュータ、家電製品などその他の産業との融合を促すことが期待されている。
(執筆:サーチナ・中村彩)
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株式会社サーチナ 執筆:サーチナ・中村彩 
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