不況により続く“就職氷河期”の影響や、今年度から始まった就職活動期間の短縮などの影響により、就職活動をする学生はより積極的・効率的な情報収集が求められている。そこで昨年から注目が高まっているのが、ソーシャルメディアを利用した就職活動「ソー活」だ。一方、新卒採用活動を行う企業の人事担当者は、この実態をどのように捉え、そして学生と今まで以上に近い距離で情報発信ができるソーシャルメディアを活用して、学生たちとどのように向き合っていくべきなのだろうか。
Facebook リクルーティングを中心に、学生の就活がどうあるべきかを人事担当者とともに考えることを目的とした「Facebook Recruiting Summit(フェイスブック リクルーティング サミット)」が2012年8月2日、
ギブリーによって開催された。
パネルディスカッションでは、Facebook を活用した採用広報活動を実践している企業を代表し、ニトリ、日本生命保険、オロ、日立ソリューションズ、三幸製菓の各社採用担当者がパネリストとして登場。5つのテーマ「集客」「運営」「費用対効果」「リスク」「Facebook リクルーティングの未来」について、自社の Facebook リクルーティング展開状況や、運営する中で培ったノウハウなどに触れ、パネラーや来場者と意見を交えた。
テーマの1つである Facebook ページでの集客について、ニトリの鈴木氏は「説明会へ参加しなくても情報を得られるような工夫をするなど、学生の負担を減らすことが大事。学生のためになることを行なっていけば、必ず興味を持ってくれる」とコメント。Facebook ページは説明会への参加よりも敷居が低い分、志望度の低い学生も集まることになるが、多くの学生に興味を持ってもらうことが目的の1つであり、従来の採用活動では得られにくかったメリットも数多くあるという。
また、Facebook リクルーティングの未来については、三幸製菓の杉浦氏が「従来の採用方法にとらわれず、自社の本質がどうあるべきかを追求し、それに適した採用活動を行っていく必要がある。それにより、現状を打破するような、企業ごとに特色のある本質的な採用が日本に根づくのではないか」と語った。
イベントの最後には、2013年度新卒採用で、Facebook ページを立ち上げた企業の動向を調査した「Facebook リクルーティング白書」と、日本 Web ソリューションデザイン協会(JWSDA)のデザイン面における審査を統合、ポイント化した「Facebookリクルーティングランキング」が発表された。最も優れたページデザインと評価され「最優秀デザイン賞」を受賞したのはオロで、投稿回数や被コメント数、被いいね!数などを総合的に換算し、最も高いポイントを獲得した企業に授与する「最優秀マーケティング賞」はニトリが受賞。ページのファン数に対する、ユーザーコメント数の割合が最も高い企業に授与する「最優秀コミュニケーション賞」は三幸製菓が受賞した。
ランキング上位3位については、3位が電通、2位がリクルート、1位は再びニトリという結果となった。
JWSDA 会長の中川氏は講評として、「Web 上での情報波及力が強いいま、採用活動にしても、周りの企業がやっていることは自社もやらなければならない。その上で、他社とは異なる、自社の独自性を出した活動やコンテンツ作りを行うことが不可欠となってくる」とコメントした。
今後の採用活動は、学生に企業のファンになってもらうだけでなく、いかに双方向でコミュニケーションを取り、学生からの興味・信頼を獲得していくかがカギとなりそうだ。ソーシャルメディアを活用した採用活動は、今後ますます拡大していくのではないだろうか。
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japan.internet.com 編集部 
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