パブリック - ニュース2001年10月19日 00:00
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オンラインで紐解かれる歴史

この記事のURLhttp://japan.internet.com/public/news/20011019/20.html
著者:Roy Mark
海外internet.com発の記事
米国連邦議会図書館 は11日、 『9月11日 Web アーカイブ』 をリリースして、デジタルの軌跡を歴史の一頁に加えた。これは、9月11日のテロ事件後の余波の中での米国や世界中の個人、団体、報道、機関からの声を記録するもので、連邦議会図書館、Internet Archive、webArchivist.org、Pew Internet & American Life Project の共同プロジェクトである。
連邦議会図書館の館員が、物的収集同様、Web サイトをアーカイブに加えるよう推奨したものだ。

「図書館の仕事として、これらの材料を収集して整えておけば、9月11日のアメリカへのテロ攻撃に関し、当時公的機関が何を考え、報告したかだけでなく、惨事を生き抜き、気持ちを分かち合った者達による非公式の『オンライン日記』を、将来の学者や教育者、研究者達が目を通すことができる。この種のサイトは、非常に強力で重要なソースだ」と、Library Services の副司書 Winston Tabb 氏は話す。

連邦議会図書館の職員によると、アーカイブは歴史の記録に役立ち、ともすれば失われがちな情報を保存できる点で大切な役割を果たすと言う。影響手段としての Web の役割が増しつつある中、デジタル上で発生し、紙面に印刷されなかった情報抜きには、歴史的事実の記録の完成はあり得ない。

Public Service Collections の図書館長 Diane Kresh 氏は、「インターネットは速い上、リーチが広く、オーディエンスも幅広い。専門家のコメントにしても、自称から著名専門家まで全て揃うため、歴史上の出来事を記録するのに、インターネットは印刷媒体と同じくらい重要である」と述べている。

Web コンテンツは非常に速いペースで移り変わるため、事件に対する国内や海外からの反応が記録から消え去る前に、素早く捕らえることが大事だと、連邦議会図書館では考えた。

「伝統的に、研究者は書籍、書簡、映像、芸術などをもって、歴史的瞬間を定義付けてきた。しかし、インターネットや電子通信は遍在的であるため、事件を把握するには、学者達は Web サイトを研究する必要が出てきた」と、SUNY Institute of Technology のポリティカルサイエンス Steven M. Schneider 助教授は話している。

また、ワシントン大学の Kirsten Foot 助教授は、「新たなレベルでの市民活動が興る可能性がある。人々の間に事件についてオンラインで意見を述べる動きが大きくなってきており、インターネット上どこでもそれが見られる。それを記録に残したい」と付け加えた。

今回の収集は、アーカイブに収められオンラインで閲覧できる Web サイトとしては、2番目に大規模なものになる。 連邦議会図書館は6月に、2000年11月の全米選挙の記録に公開アクセスできる 『Election 2000 Collection』 を発表している。  

The Internet Archive は公的な非営利組織で、『インターネット図書館』設立に向けて創設された。デジタル形式で保存された歴史的な収集物に、研究者や歴史家、学者達が永久的にアクセスできるようにするのが目的だ。1996年サンフランシスコに設立され、Alexa Internet などからデータの寄贈を受けている。

WebArchivist.org は学者及び学徒による組織で、変化の速い Web 研究のためのツールや戦略を考案している。 The Pew Internet & American Life Project は、独創的で学問的な研究の開始や出資を行っており、子供、家族、地域、職場、学校、ヘルスケア、市民政治などにインターネットが及ぼす影響を調査している。 


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