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2001年11月9日 00:00

退屈を風刺で乗り切るオーストラリア連邦総選挙

著者Craig Liddell 海外海外発
オーストラリアの連邦総選挙について、アナリスト達が近代史において最も退屈な選挙戦のひとつだと異口同音に叫ぶ中、オンラインでの風刺が息抜きを与えている。 

第一面で政党を派手に風刺するオーストラリアの風刺新聞 The Chaser 紙の共同編集者 Craig Reucassel 氏は、風刺の目的は「非凡の世界で平凡を追及するため」と言う。しかし、編集の気質はそれとは若干異なっており、「人や物を風刺するとやる気が出る、それがこの新聞を始めるに至った理由」と、述べている。

風刺新聞が世論に与える影響は定かでないが、少なくても大衆に異なる視点を提供していると、同氏は考えている。 
「Web は自由なおかげで、あらゆる見方を簡単に引き出せ、政治評論において非常に重要な役割を果たしている。ただ、Web サイト経由で新聞にアクセスする読者は多くても、サイトは新聞の補足に過ぎないため、その信憑性を判断するのは難しい」と、話す。

これには、オンライン紙 Crikey のエディター Steven Mayne 氏も、「Web 情報は今もなおあまり信頼されていない」と、同調する。
また、風刺については、各紙の努力にも関わらず、あまり効果が出ていないとしながらも、選挙の詳しい情報を得るには、Web は役に立っていると話している。
Crikey 紙は、ビジネス、政治、メディアを辛口で報道し、三分野の人物と組織のあらゆるつながりを表向きにすることに主眼を置いている。

Mayne 氏は、課題のひとつはオンラインコンテンツの豊富さであり、一から始めたサイトはその点で苦労するだろうと指摘し、Reucassel 氏もこれについて、「お得意様はできても、オーディエンスの幅を広げることは難しい。我々は基本的に口コミに頼っているが、それにも限りがある」と、話している。

The Chaser 紙は、選挙に先駆けて、ABC からテレビシリーズのプロデュースを任されているが、これについて Reucassel 氏は、「インターネットとテレビの差は大きい。制作はインターネットでは非常に簡単だが、テレビはそうはいかないし、テレビで面白くないと高くつく」、「手段によって報道のメリットは異なる。テレビでは大勢のオーディエンスにリーチできるが、テレビにかける時間や、ABC のような大組織の一部という事実を考えると、Web サイトで記事を上げるのに比べて、かなりの制約がある。風刺するなら、媒体の中では新聞が最高の手段だ」と、述べている。

IT コンサルタントの Peter Chen 氏は、インターネットは広く政見発表の場を提供すると考えている。これまで印刷物などで小さく出されていたような、異色の見解を探し出す手助けをしていると言うのだ。

だが、従来のメディアサイト離れを起こしたのは、政治市場の中でも、特定の話題についてより詳しい情報を検索したり、主流紙の見解を信じない者のセグメントだけだ。
「大半の人はそれほど知りたがりではなく、上述は有権者のほんの一部に過ぎない。この人口がもっと多ければ、政党もより気を遣うのだろうが、果たして現在の政党にそれだけ知恵があるかは疑問だ」と言う。

Chen 氏は、「オンラインへの移行が早すぎたため、政党は苦い思いをしている。インターネットは民主主義的な性質を持つため、メッセージがどう流れるか、それにオンラインコミュニティがどう反応するかまで、政党のコントロールが及ばないのだ。オーディエンスを過小評価して、反発を招いた政党もある」と、述べた。

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