東京都報告書、地方選単独では電子投票導入コストは回収困難東京都電子投票制度検討研究会は、電子投票の制度面、技術面での実務的検討を行い、課題や対応策をリストアップした最終報告書を発表した。報告書によると、単独地方選にのみ電子投票を導入した場合、導入費用は、選挙運用コストの減少で回収が難しいといった結論を出している。 最終報告書は、以下の6つの章から成り立っている。
このうち、第3章「電子投票制度導入における課題と対応」では、電子投票制度導入に伴う所要経費の試算が行われている。単独地方選挙の場合、電子投票機などの初期導入費用は、区部の場合、約2億5800万円、市部の場合、約1億2200万円となっている。一方、投開票時の運用費用は、区部の場合、10万円減、市部の場合、20万円減となっている。つまり、単独地方選挙に電子投票を導入した場合、電子投票導入費用を、選挙運用費用の減収で回収するためには、単純計算で、数百回から数千回の選挙を経る必要があり、実際は、不可能に近い。 ただし、国政選挙にも電子投票を導入した場合、導入費用の回収にやや現実味が出てくる。衆議院、参議院議員選挙で電子投票を導入した際の投開票時の運用費用は、単独の地方選挙に比べさらに費用削減が期待できる。例えば、衆議院議員選挙では、区部で約400万円、市部で約240万円、参議院議員選挙では区部で約480万円、市部で約240万円、削減額が増加する。これは、国政選挙で必要となる投票用紙の種類数や、開票人数・単価、開票所設営費が、単独の地方選挙に比べて多く、電子投票で、これらの経費を節減できることによるもの。 報告書では、開票時間の大幅な短縮、選挙人の投票意思を正確に把握するといった利点が電子投票にあるとしつつも、電子投票導入時の費用をさらに削減し、より効果を上げるために、以下のような方策を提言している。
また、報告書は、電子投票の円滑な導入と、導入効果をより高めるため、以下の6項目を提言した。
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