広島市安芸区、43.9%が「電子投票という言葉を聞いたことがない」広島市安芸区、43.9%が「電子投票という言葉を聞いたことがない」 全国で2番目に電子投票が実施される広島市安芸(あき)区の区民のうち、43.9%が、「電子投票」という言葉を聞いたことがないと回答したことが、杏林大学社会科学部岩崎正洋助教授の研究会による調査で明らかとなった。 広島市では、来年2月、現職市長の任期満了に伴う市長選が行われ、電子投票の導入が同市安芸区で予定されている。地方自治体での電子投票の実施は、今年6月の岡山県新見市に続き、2番目。 岩崎正洋助教授の研究会は、広島市民、および、広島市安芸区民が電子投票の実施前に、電子投票に関してどのような意識を持っているか調査・研究するため、今年8月30日、広島市内の公共機関前を中心に意識調査を実施した。回答総数は、225名(安芸区のみでは66名)。 この「広島県広島市における電子投票に関する市民意識調査結果報告書<単純集計・速報版>」によると、広島市民全体では、「電子投票」という言葉を聞いたことがあると回答した割合が 73.8%となったのに対し、安芸区民だけに対象をしぼった場合、56.1%にとどまり、聞いたことがないとする回答が 43.9%に達した。この結果に関し、同研究会は、「電子投票実施の可能性が報道されている地区で、半数近くが認識していないという点は、興味深い事実である」としながらも、今後、こういった状況は、「行政による広報やメディアによる報道をはじめ、模擬電子投票などを通じた啓蒙活動の実施次第」で変化するとの見方を提示している。 また、自分自身が住む地域への電子投票の導入希望の有無に関しては、広島市民全体では、51.1%と過半数が希望しており、希望しないという回答の15.6%を大きく上回っている。一方、安芸区民だけにしぼった場合、導入希望が43.9%、希望しないが22.7%、わからないとの回答が33.3%となり、全体の3分の1が「わからない」と回答したことが特徴的となっている。 電子投票の利点に関しては、広島市民全体では、「開票時間の短縮」が48.0%、「投票の簡素化」が21.8%、「人件費などの削減」が18.7%となった。この結果に関し、同研究会は、岡山県新見市の電子投票の開票作業が非常に短時間で行われたという報道の影響の可能性を指摘している。また、「開票時間の短縮」以外の回答があまり選択されない理由として、「回答者が電子投票の仕組みについて具体的なイメージをもっていないため、電子投票にどのような利点があるかをイメージしにくいのではないか」といった可能性を指摘している。 一方、電子投票の欠点に関しては、広島市民全体では、「機械の操作ミス」が28.9%、「機械の故障」が24.9%と続き、以下、「プライバシー漏洩の危険性」が17.3%、「データの不正」が14.7%、「投票したという実感のなさ」が9.3%、「その他」3.6%、「無回答」1.3%となっている。 同研究会では、上記の調査結果を受け止める際に、意識調査が電子投票の実施が正式に決定される以前に実施されたと言うこと、また、広島市民全体では、回答者の男女比が、49.3%対50.7%とほぼ半々であったのに対し、安芸区では、男女比は34.8%対65.2%と、回答者の属性にやや違いがあることを留意しておく必要があるとしている。 関連記事 最新トップニュース
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