IT戦略本部、第17回会合を開催――新「IT基本戦略」の骨格案公表
政府は2003年3月7日、IT戦略本部の第17回会合を開催した。
会議では、平成15年度のIT関連予算案や国会で審議予定のIT関連法案について報告されたほか、「IT戦略の今後の在り方に関する専門調査会」で検討されている、2003年度以降の「IT基本戦略 II(骨格)(案)」が公表され、議論が行われた。 「IT基本戦略 II(骨格)(案)」では、今後のIT戦略の基本コンセプトとして、1) 「構造改革」による既存システムの効率化、2) 「新価値創造」による21世紀型産業の形成と新たな価値の確立、3) 個の視点に基づいた先導的取り組み、という3点を提言。これらを達成することで「20世紀型工業社会」から「21世紀型の『元気・安心・感動・便利』社会」への脱却を目指す、としている。 また、このIT戦略を効果的に遂行するために、IT戦略本部による主導体制を強化、戦略の評価を実施するとともに、「IT基本戦略 II」においては9つの「先導的取り組み」と、そのために必要な5つの「新しいIT社会基盤の整備」を提示するとしている(下表参照) ■民間が主導する9つの「先導的取り組み」 1) 医療(カルテ、医療請求書のオンライン化) 2) 食(食品の生産地、流通経路の追跡) 3) 生活(自動安否確認による安心・便利な暮らし) 4) 中小企業金融 5) 学び(様々な場所からの多様な素材を活用した学習) 6) 知識・文化(文化財のデジタル保存・流通) 7) 就労・労働(オンラインを活用した柔軟な就労選択) 8) 行政サービス 9) 参画 ■5つの「新しいIT社会基盤の整備」 1)次世代情報通信基盤の整備 (常時接続、高速、無線、ユビキタスなどのネットワーク環境整備) 2)安全安心なIT利用環境の整備 (情報セキュリティ、ソフトウェアの安全性、緊急時対応体制) 3)次世代の知を生み出す研究開発の推進 (超高速ネット技術の研究開発、IPv6で「誰でもつながる」ネットワークなど) 4)利活用時代の学習の振興とIT人材の育成 (遠隔学習環境、社会人・高齢者学習環境、IT人材育成、海外への日本語/日本文化学習の提供) 5)ITを軸とした新たな国際関係の展開 (アジア諸国との多面的協力、アジア地域のインフラ整備、日本文化の発信、沖縄でのITベンチャー振興) なお、会議の締めくくりに小泉総理は「世界最先端のIT国家の実現という目標に向けた『新IT戦略』については、国民に分かりやすく、理解が得られるようにすることが重要。将来の指針となるような新戦略の策定に向け、各省庁連携して進めて欲しい」と述べている。 ○「IT基本戦略 II(骨格)(案)」(PDFファイル) http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/dai17/17siryou2.pdf 関連記事 関連テーマ 最新トップニュース
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