システム統合の技術e-Japan 構想の実現に IT を活用すべきことが随所で語られるが、「統合技術」について語られることは少ない。というのも昨今のITはすべて統合の方法論を内包しており、統合技術を独立技術として扱うことはまれだ。 ところでITの扱う対象要素が、特定のアプリケーションや情報システムの領域から広域ネットワークや広域行政システムといった社会的システムの領域に拡大するにつれ、情報環境や行政機構そのものを視野に含めた「システム統合のアプローチ」が必要となってくる。 局在する組織の情報に代えて行政機関相互の適切に統合された情報を利用することによって、関係する人々の活動の効率が高められ、相互の信頼が醸成される。e-Japanでは、全国に展開される行政のWebサービスアプリケーション・ネットワーク上で情報を高度に利用できる環境を実現することが、システム統合アプローチの狙いである。 統合とは「2つ以上のものを合併して1つにまとめること」で、創発性(相互関連から発現する新しい性質)と階層性(相互の新たな上下関係)を特徴とする。システム統合技術とは「情報システム内に局在する知識資源を、広い範囲で共有し、活用できるようにする技術の総体」である。 ところで、情報を高度に利用できる環境を適切に統制するのには大きな困難が伴う。充分に統合されていない技術は使い難いばかりでなく、下手に活用すると意図に反する結果を生み出すという点でむしろ負の技術となる。この困難を先端の統合技術を駆使して克服することが、IT分野での挑戦的課題となっている。 統合技術では、方法のひとつとしてOSIの7レイヤーモデルに4つの「統合レイヤー」層を重ねた情報レイヤー・モデルを使う。 ●情報環境層(標準化やEDI等の技術水準) e-Japanの実現には、100年を超える伝統的・慣習的な行政機構を変革し、進化させる行政のBPRが求められている。変革と進化の原動力にはいくつかのタイプがある。 1)修正型(不具合の解消) これらをトータルに推進する有力な方法論として、上の情報レイヤー・モデルにならった「独立した統合の技術」が今喧伝されるゆえんである。
提供:日本ユニシス
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