携帯電話の音声通話以外の利用法
(1) ケータイからのWeb接続
携帯電話(以下“ケータイ”)からのWeb接続は日本のキャリアにより主導されている。欧州を中心に多くのべンダーがWAPフォーラムを組織しWeb接続の標準化を行ってきたが、普及していなかった。これに対しNTTドコモは独自にiモードを開発し、爆発的にヒットさせた。そこでWAPフォーラムはWAP2.0からiモードの考え方を大幅に取り入れることになった。各キャリアのWeb接続仕様は次のとおり。
(2) メール SMS(Short Messaging Service)は1992年にVodaphoneが初めて開始し、欧州GSMの標準となったものである。SMSは100から200文字の短いテキストのメッセージ送信をケータイ間で行うサービスである。制約の多いものではあったが、蓄積交換という利点もあり若者から使用が広まり普及した。日本のキャリアも同等のサービスを提供している。 欧州ではSMSの欠点を克服するため、3Gケータイ向けにMMS(Multimedia Messaging Service)という標準ができている。 一方J−フォンが2Gのカメラ付ケータイで写真を添付したサービス「写メール」を開始し大ヒットさせ、KDDIもこれに追随した。NTTドコモは3Gケータイ(FOMA)になってからMMS仕様で実現する予定であったが、他社の成功を見て2Gでもカメラ付ケータイを発売することにした。静止画像から動画サービスへと移行でもJ-フォンが先行し、他社が追随している。次のように静止画、動画ともキャリア間で画像フォーマット互換性がない。サーバーによる変換サービスが提供されている場合もある。
(3) 位置情報サービス ケータイで用いられる位置情報サービスには、基本的には二つの方式がある。二つの方式を組み合わせることで精度を上げることができる。
(4) 加入者ID情報 キャリアは課金のための加入者情報を把握している。技術的にはケータイを財布や小銭入れの代用にすることは容易である。GSMケータイにおいては、機器と加入者情報が完全に分離しており、契約情報とともにSIMカードと呼ばれるICカードに入っている。SIMカードを差し替えれば、他人の機器も自分のものとして使用可能である。3Gケータイではこの考え方が継承される(3GケータイではUIMと呼ばれている)。 (5) その他 ケータイにOCR機能でURLやバーコードを読み取らせる機能、3D画像表示が可能な液晶、変わったところでは液晶画面が手鏡になるケータイなど種々な機能が開発されている。 (6) mコマース 上に述べた各種の機能を利用して、ケータイによる商取引(mコマースと言う)の将来性が期待されているが、画面が小さい、通信費が高い、セキュリティの不安などの問題点もある。イベントチケット、小額商品、実店舗への誘導手段などの限定された目的で普及していくであろう。 ※注:「ココセコム」はKDDIの通信インフラを用いていた一種のMVNO(Mobile Virtual Network Operator)である。今後この種の業者が増加するだろう。
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