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携帯電話の音声通話以外の利用法

この記事のURLhttp://japan.internet.com/public/technology/20030108/1.html
著者:日本ユニシス 木村 隆道
国内internet.com発の記事
(1) ケータイからのWeb接続
携帯電話(以下“ケータイ”)からのWeb接続は日本のキャリアにより主導されている。欧州を中心に多くのべンダーがWAPフォーラムを組織しWeb接続の標準化を行ってきたが、普及していなかった。これに対しNTTドコモは独自にiモードを開発し、爆発的にヒットさせた。そこでWAPフォーラムはWAP2.0からiモードの考え方を大幅に取り入れることになった。各キャリアのWeb接続仕様は次のとおり。

  iモード WAP1.x WAP2.0 J-Sky Web
プロトコル
開発
NTTドコモ WAPフォーラム WAPフォーラム MOBiBYプロジェクト(慶応大学)とJ-フォン
記述言語 c-HTML
(HTMLを簡略化したもの)
HDML
(HTMLとの互換性が落ちる)
XHTML
(ほぼc-HTMLと互換)
MML
(HTML4.0のサブセット)
WEB接続
のための
ゲートウェイ
サーバー
直接接続 ゲートウェイサーバーが必須 直接接続
(ただしWAP1.xで用意されたWEBを見るためには必要)
ゲートウェイでHTMLからMMLに変換
(直接接続も可能)
サポート NTTドコモ KDDI(Ezweb)
2000年12月以前
KDDI(Ezweb)
2000年12月以降
J-フォン


各社とも待受アプリやゲームなどのためにJavaアプリケーションを動かす仕組みを提供している(iアプリ、Ezplus、Javaアプリ)。サンマイクロシステムズ社はMIDPというライブラリ仕様を公開していて、iモードを除いて使える。3社間で互換性はない。

(2) メール
SMS(Short Messaging Service)は1992年にVodaphoneが初めて開始し、欧州GSMの標準となったものである。SMSは100から200文字の短いテキストのメッセージ送信をケータイ間で行うサービスである。制約の多いものではあったが、蓄積交換という利点もあり若者から使用が広まり普及した。日本のキャリアも同等のサービスを提供している。

欧州ではSMSの欠点を克服するため、3Gケータイ向けにMMS(Multimedia Messaging Service)という標準ができている。

一方J−フォンが2Gのカメラ付ケータイで写真を添付したサービス「写メール」を開始し大ヒットさせ、KDDIもこれに追随した。NTTドコモは3Gケータイ(FOMA)になってからMMS仕様で実現する予定であったが、他社の成功を見て2Gでもカメラ付ケータイを発売することにした。静止画像から動画サービスへと移行でもJ-フォンが先行し、他社が追随している。次のように静止画、動画ともキャリア間で画像フォーマット互換性がない。サーバーによる変換サービスが提供されている場合もある。

  NTTドコモ(2G) J-フォン KDDI(au)
静止画 iショットセンターの
URL付メール
PNG
添付メール
JPEG
添付メール
動画/
ムービー
画像

2Gでは対応していない

(※FOMAでは
MPEG-4/AMR/MP4およびASF)

Nancy M-PEG4
音声 AMR QCELP
またはMP3
ファイル
フォーマット
Nancy MP4


(3) 位置情報サービス
ケータイで用いられる位置情報サービスには、基本的には二つの方式がある。二つの方式を組み合わせることで精度を上げることができる。

  GPS 地上インフラの利用 両方の組み合わせ
仕組み 米国の打ち上げた
24個の衛星からの情報
電波をやり取りしている
基地局を検知
(複数の基地からの電波の
強さを比較する場合もある)
両方を活用
精度 10m〜40m
(衛星の電波が届かない
ところでは測定不可)
場所により大きく異なる
(300m以上)
5m〜数10m
実用例   iエリア(NTTドコモ) gpsOne(KDDI)
DLPサービス
(NTTドコモ)


位置情報はケータイに表示するだけでなくセンター・サーバーに知らせるサービスが、主として法人向けに提供されている(iエリア、DLPサービス、ココセコムなど)。荷物のトラッキングなどへの応用が期待されている。機種によっては電子コンパスを内蔵しナビゲーション機能を充実させたものもある。 ECOMと情報通信総合研究所の日本、韓国、香港における調査によるとモバイル・コンテンツの中でも位置情報サービスの希望が1位にあげられた。

(4) 加入者ID情報
キャリアは課金のための加入者情報を把握している。技術的にはケータイを財布や小銭入れの代用にすることは容易である。GSMケータイにおいては、機器と加入者情報が完全に分離しており、契約情報とともにSIMカードと呼ばれるICカードに入っている。SIMカードを差し替えれば、他人の機器も自分のものとして使用可能である。3Gケータイではこの考え方が継承される(3GケータイではUIMと呼ばれている)。

(5) その他
ケータイにOCR機能でURLやバーコードを読み取らせる機能、3D画像表示が可能な液晶、変わったところでは液晶画面が手鏡になるケータイなど種々な機能が開発されている。

(6) mコマース
上に述べた各種の機能を利用して、ケータイによる商取引(mコマースと言う)の将来性が期待されているが、画面が小さい、通信費が高い、セキュリティの不安などの問題点もある。イベントチケット、小額商品、実店舗への誘導手段などの限定された目的で普及していくであろう。

※注:「ココセコム」はKDDIの通信インフラを用いていた一種のMVNO(Mobile Virtual Network Operator)である。今後この種の業者が増加するだろう。

木村 隆道

日本ユニシス株式会社
社公営業推進部/社公マーケティング室


提供:日本ユニシスビジネス・ソリューション


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