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2002年3月4日 00:00

パソコンを利用しての音楽CDコピー −54%が経験あり

株式会社三和総合研究所、インターネットコム株式会社、株式会社インフォプラントがインターネットユーザー 300人に対して実施した「パソコンを用いてのCDコピーについての調査」において、 54%の消費者がパソコンを用いてのCDコピーの経験があることがわかった。

どのような方法で音楽CDをコピーしているかの問に対しては、50%以上の消費者が 「ほとんどがCD-Rを使ってのコピー」と回答している一方で、 「ほとんどがMP3へのファイル変換」を選択した消費者は全体の15%に留まった。この結果から、 MP3への変換ではなく、CD-Rの利用がパソコンを使った音楽CDのコピーの主な方法だとわかる。

また、パソコンを用いて音楽CDをコピーしたことがある消費者のうち、 20%が「ほとんど全ての音楽CDをパソコンを用いてコピーしている」、 31%が「パソコンを用いて音楽CDをコピーすることが多い」と回答している。この結果から、 経験者のうち50%以上が、 自分が聴く音楽の半分以上をパソコンを利用してコピーしているということが読みとれる。

「パソコンを用いて音楽CDをコピーする技術が登場して以来、音楽CD購入の頻度はどのように変化したか」 という問に対しては、全体の32%が、「減少した」と回答している。 中でも13%の消費者が「半分以下になった」と回答しており、 大幅に音楽CD購入の頻度が減少した消費者が少なからず存在することがわかる。

「パソコンを用いて音楽CDをコピーする技術が使用できなくなるとしたら、 音楽CDを購入する枚数は増加すると思うか」という問に対しては、 全体の12%が増加すると回答し、88%が変わらないと回答した。 全体の88%がパソコンを用いて音楽CDをコピーする技術が使用できなくなるとしても購入枚数に対しては 変化がないと回答していることからすると、 昨今高まるの音楽CDコピーへの規制はあまり意味がないように思われるかもしれないが、 12%の消費者が「購入が増える」と回答している事実は業界としては見逃せないであろう。

パソコンを使った音楽CDのコピーを規制しても、 MDやカセットテープへのコピーを規制しないのであればあまり意味がないという意見も多い。しかし、 今回の調査結果からすれば、パソコンからの音楽CDコピーに対する規制は、大きくはないとしても、 ある程度の効果を上げる可能性はあるといえる。しかし、 消費者の側に立てば自分だけのオリジナルCDを作ったり、 オリジナル版を別の場所(例えば車)で聴くためにコピーするといった利用が制限されるため、 利便性はなくなる。また、 何故MDやカセットへのコピーは良くてパソコンを用いてのコピーはダメなのかについても 消費者の立場に立てば理解に苦しむところではある。 そもそも音楽CD自体の値段が高いからコピーが広がるのだという消費者の意見も少なからずあった。

規制をかけることで業界を保持しようという動きは企業側から考えれば理解しうるが、 いくら規制をしても、また新たな手法が生まれ、さらにその手法に対しても規制をかけるという、 非生産的な循環になる可能性も否定できない。音楽業界全体の発展のためにも、業界、 消費者双方にとってメリットがある、根本的な解決施策が望まれる。


◆参考記事:
エイベックス、コピーコントロール機能付き音楽 CD 発売へ
CD コピー増加で音楽売上げが減少

調査協力: 


Q:あなたは今までにパソコンを用いて音楽CDをコピーしたことがありますか?




Q(あると回答された方に)あなたがよく行なうパソコンを用いての音楽CDのコピー方法の割合は 以下のどれですか?




Q:(あると回答された方に)あなたがよく行なうパソコンを用いての音楽CDのコピーについて、 あなたのスタンスは以下のどれに該当しますか?




Q:パソコンを用いて音楽CDをコピーする技術が登場して以来(MDへのコピーは含みません)、 あなたの音楽CD購入の頻度はおおよそでどのように変化しましたか?




Q:パソコンを用いての音楽CDのコピーについて、ご自由にお書きください。 (パソコンを用いての音楽CDコピーをできなくする動きについてのお考え等)

・CDコピーが売上を減少させていると業界団体は言うが、実際に購入したくなる魅力的なCDが 減っているからだと思う。何でもコピー技術のせいにするのはおかしい。(情報システム/23歳)
・コピーしたCDを売買しない限りかまわないような気がする。 自分だけのオリジナルCDを作れなくなるのは残念。(主婦/39歳)
・そもそも日本ではCDの価格が高すぎる。PCでのコピーの所為で売上が落ちると言うのは言いがかり。 (IT関連管理職/35歳)
・ちょっと残念だけど著作権や売上を考えるとしょうがないのかなあ、と思っている。(主婦/33歳)
・音楽業界にとってこの動きは当然かなとは思うが、消費者にとっては痛い。 でもまたそのガードを取る機械も出てきて、いたちごっこになるのでは・・・。という気もする。(専業主婦/30歳)
・結果的にはコピーが出来なくなってもCDの売上が大幅アップすることも、 レンタル店がなくなるわけでもないと思う。(コンピューターソフト開発/38歳)
・好きなアーティストのCDは買うが、ちょっと試してみたい程度のアーティストはCDコピーをしている。 CDコピーを出来なくする動きについは、アーティストの才能を保護する意味でしょうがないことだと思っている。 (会計事務所/33歳)
・今の音楽業界の売上減少はパソコンによるコピーが少なからずあると思うので、 コピーを防止する技術は必要だと思う。(ソフトウェア関連/26歳)
・不正コピーして販売するなどの違反者がいる限りしょうがないことだと思う。(専業主婦/36歳)
・著作権を守るという意味ではコピー禁止は賛成。だけどコピーを出来なくするのならその分価格を下げるなどして、 もっと音楽CDを買いやすい環境にしないといけないと思う。(主婦/29歳)
・そもそも日本の音楽CDは値段が高い。 その事に触れずにパソコンを用いての音楽CDコピーを出来なくしようとすることは遺憾。 ましてやパソコン人口が増えている時代なのに、 そういう動きを考えていること自体が音楽CDの衰退につながっている。(会社員/42歳)
・どこまでが違法コピーなのかわからないので、ガイドラインをはっきりさせて欲しい。(自由業/26歳)
・周りにコピーをしている人は沢山いる。でもCDのジャケットや中身に魅力を感じる人も多くいるので、 需要が2分化していると感じる。(主婦/34歳)
・車で聴くのがメインのため、音質劣化しても問題ないが、コピー不可は少し困る。(会社員/28歳)
・すぐに飽きてしまう歌が多いから、みんなレンタルCDで借りてコピーするのだと思う。 良い曲はコピーしない。やはり購入する。(公務員/41歳)
・CDコピーが出来なくてもコピーする人にとってはMP3に変換してコピーするなど手段を変えればいいだけなので、 そのことが理由でCDを借りずに買おうということにはならないと思う。(メーカー設計/29歳)
・音楽アーティストを育成するためにはCDコピー禁止の方向は当然だと思う。コピーし放題の現状は間違っている。 (Gデザイナー/48歳)


(2002/3/2調査 インターネット利用者 300サンプル)
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