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2003年4月14日 00:00

選挙(政治)におけるインターネット活用の可能性

  (株)UFJ総合研究所インターネットコム(株)(株)インフォプラントの20歳以上有権者のインターネット・回答者300人に対する調査により、選挙におけるインターネットの利用動向・利用意向が明らかになった。

 まず、回答者の傾向として、「政治に興味があるかどうか」という問いに対しては、「国政(国の政治)」については約8割の回答者が、「地方行政」については約7割の回答者が「興味がある」としており、前回の調査「政治と生活者をつなぐインターネットの可能性」とそれほど大きな差はない。

 次に、「政治に関する情報をどのようなメディアを通して得ているか」という問い に対しては、「国政」についてはやはり「テレビ」(94%)、「新聞」(80%)と いったメディアが最も多く、次いで「インターネット」という回答が27%という結果 となった。「地方行政」については、「新聞」(62%)という回答が最も多く、つい で「テレビ」(42%)、「パンフレット・チラシ」という順になっており、「イン ターネット」という回答は15%にとどまっている。この問いに関しても前回の調査と ほぼ同じ傾向となっている。

 なお、「政治関連のサイト(国政・地方行政双方含む)を見たことがあるか」という 問いに対しては、過半数(56%)の回答者が「全く見たことがない」と回答してお り、インターネットが政治に関する情報発信の場としては、まだ新聞・テレビ等のい わゆるマスメディアに比べて、影響が低くとどまっていることがわかる。

 そういった中で、「インターネット上で現状どのような情報を得ているか」という 問いに対しては、「現状の政治・政策に関する情報」(52%)が最も多く、次いで 「個別の政党・政治家・議員等に関する情報」(39%)といった回答が多かった。ま た、「今後インターネット上で利用したい情報・機能」としては、「政府・政党・政 治家等からのメール受信(メールマガジン含む)」以外の全ての項目において現状よ りも利用してみたいとする回答者が多かったものの、前回の調査時の利用意向を若干 下回る傾向が見られた。

 ちなみにインターネット投票については、90%の回答者が「利用すると思う」と回 答しており、うち15%が「現在は投票に行っていないが、インターネット投票ができ るようになれば投票するようになると思う」と答えている。

 上記のように、選挙或いは政治に関する分野においてインターネットの利用動向や 利用意向は、1年半前とそれほど変わっていないと思われる。

 ただし、1点だけ大きく数値が変化した点がある。それは、「インターネットにお ける情報発信(交流)によって市民の政治への関心が高まると思うか」という問いに 対しての答えである。前回の調査では、96%の回答者が「高まると思う」と答えてい たのに対し、今回の調査では同様の回答は70%にとどまり、30%が「現状と変わらな い」と回答していた。

 前回の調査は小泉内閣が登場し、「小泉内閣メールマガジン」が発行され始めた年で もあり、政治への関心・期待も高まっていた時期であった。今回の調査結果の数値の 差は、インターネットへの期待の落差というだけでなく、日本の政治自体への期待値 の落差であるとも言えるのではないだろうか。また、今回の利用動向に関する調査の 結果が前回とあまり変わらないところを見ると行政・政党・政治家側からの情報発信 も1年半前とほとんど変わっていないとも推測される。

 政治を行う側からの情報発信が進まないとすれば、今後は生活者側からの情報発信が 期待される。そういった動きが出てくることを願うばかりである。

参考記事: 市民参加型まちづくりの勘どころ
  アジア太平洋地域で、経済・政治への信頼度が向上
  政治と生活者をつなぐインターネットの可能性
調査協力:


Q:あなたはインターネットで政治関連のウェブサイトを見たことがありますか?


Q:ウェブサイト上でどのような情報を見ていますか(機能を利用していますか)?


Q:今後、政治関連のウェブサイトでどのような情報を見たい(機能を利用して見たい)と思いますか?


Q:今後、こういったインターネット上での情報公開(交換)が促進されれば、あなたの政治への関心は高まると思われますか?


Q:インターネット上で投票ができるようになった場合あなたはどうしますか?


(2003/4/11 20歳以上有権者のインターネット・回答者300人)



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