個人的なサービス利用は未だ進まず? eラーニング利用経験者は2割強(株)UFJ総合研究所、インターネットコム(株)、(株)インフォプラントのインターネットユーザー300人(男女10代、20代、30代、40代、50代以上各層60サンプル)を対象にした「eラーニングの利用実態に関する調査」によると、eラーニングの利用状況は前年同時期からわずかに増えただけの2割強にとどまっていることが分かった。
まずeラーニングを何らかの形で利用したことがある利用経験者は23%であり、前年のほぼ同時期の調査(以下「前年調査」)と比較してあまり変わっていない。利用経験者の内訳をみると、「会社や学校などで研修・授業の一環として利用」が9%、「個人的に有料のサービスを利用」が4%、「個人的に無料のサービスを利用」が10%となっており、前年調査と比較すると「会社や学校などで研修・授業の一環として利用」がほぼ倍増しており、団体でのサービス利用者が増加している一方、個人的なサービス利用者は、有料・無料サービス共に増加していない結果となっている。 次に、利用経験者の学習分野は、前年調査と比較して「IT・パソコンスキル取得」、「語学関連スキル取得」が相変わらず多い一方で、「IT・パソコン、語学スキル以外のビジネス関連スキル取得」が大幅に増加しており、この分野でのコンテンツの充実が図られている。これは、会社や学校などで研修・授業の一環としてeラーニングが使われだした事に大きく起因している。 一方で、eラーニングを利用したことがない利用未経験者が、eラーニングを利用したことがない理由として挙げた回答としては、「eラーニングそのものを知らなかった」という回答が圧倒的に多く、次いで「eラーニングにどんな教育プログラムがあるかを知らなかった」という回答が多いことから、eラーニングはまだ一般的な認知度が低く、利用効果や受講料金を検討する段階に至っていない生活者が多いという結果となった。 今回の調査から、eラーニングは会社や学校などの団体での利用が増加しつつあるが、個人での利用は増加しておらず、全体としての普及はそれほど進んでいない状況にあるといえる。 この理由としては、まずeラーニングに対する認知度の低さが挙げられる。しかし、今後eラーニングの普及には何が必要かという質問に対しては、「受講料金の低価格化」がトップにきており、生活者としては、eラーニングの中身が分からないので、費用対効果を検討することができず、なんとなく高価なイメージだけが先行しているものと考えられる。 今後普及が進むためには、まずは生活者にeラーニングとはどんなものなのか、それを受けるとどのような効果があるのかを知ってもらうことが重要である。どのようなものなのかを知ってもらうためには、対面式の教育との連携、無料コンテンツの提供などを行うことで利用者の裾野を広げ、効果に関しては教育効果の客観的分析(対面教育との効果比較、試験点数の伸びなど)を行っていくと良いのではないか。 また、本格的に普及が進むためには、受講者の数を増やすこと以外に受講者の継続も必要となる。そのためには、一時的に受講者の数を増やすことを目的とするのではなく、継続さらには定着を視野に入れた取り組み(利用して効果があったと思わせる魅力的なコンテンツ作成、モチベーションの管理、放任主義に陥らない進捗管理)なども重要な検討課題になってくると考えられる。(調査協力:株式会社インフォプラント)
Q:あなたは今までにeラーニングを利用したことがありますか(利用しています か)? ![]() Q:(「利用したことがある」方へ)どのような学習分野に対してeラーニングを利用しましたか? ![]() Q:(「利用したことがない」方へ)利用したことがない理由は何ですか? ![]() (2003/7/26 インターネットユーザー男女×19歳以下,20代,30代,40代,50代以上 各30サンプル 計300サンプル)
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