ICチップによる情報サービス、普及を妨げるものは?インターネットコム株式会社と株式会社インフォプラントが、10代〜60代のインターネットユーザーを対象に調査を行ったところによると、ICチップを搭載したサービス(ICタグ、ICカード)を利用したことのある人は約1割、今後普及を望む人の割合は約8割と、前回の調査とほぼ変わらないことがわかった。
この調査は、全国のインターネットユーザー300人を対象に行ったもの。年齢層分布は10代:5%、20代:27%、30代:40%、40代:20%、50代:5%、60代以上:3%。 利用したことがある人に、どんなサービスを利用したか尋ねたところ、トップは「Suica などのプリペイドカード」で、利用者全体の21%が回答した。他に多かった回答は、「購入前の CD/DVD にタグがついていた」「図書館の本にタグがついていた」「社員証/会員証」など。利用者本人はそのサービスにICチップが利用されているかどうかわかりにくいため、そうと気付かず利用している人の割合はもう少し多いのではないかと思われる。 利用した感想として、「満足した。便利だ」と答えた人は36%、「不便だと思う」人は11%。前回と異なり「便利だと思うがそれほどでもない」という項目を設けたところ、53%と過半数を超える結果となった。“プチ満足”というのが最も消費者の実感に近いのかもしれない。 今後の普及については、「賛成」が79%、「賛成できない」が20.6%と前回とほぼ変わらず。では「賛成できない」要因として大きなものは何だろうか。 「賛成できない」人が、その理由として挙げたところでは、「知らないところで個人情報が漏れてそうだから」が最も多く98%が回答した。次が「紛失した際のキャッシュ情報・個人情報の行方が気になるから」。やはり個人情報の漏洩には漠然とした不安があるようだ。万全のセキュリティだとサービスの提供者が主張しても、個人情報の漏洩の事件が続く限り、消費者の不安を拭い去ることは難しいように思われる。 ICチップを使ったサービスについては、流通商品の管理用途に注目が集まっているが、こういった個人情報を預けない使い方であれば、消費者の支持を得て普及につながっていくのではないだろうか。 今後広まって欲しいサービスについて尋ねたところ、「図書館の書籍にタグをつけて、正確な在庫場所やリアルタイムでの貸し出し状況がわかる」「旅行の際に荷物にタグをつけて、紛失防止や、荷物受け取りの円滑化を図る」「すべての交通機関が一枚のICカードで乗り降りできるようになる」が多くの回答を得た。様々な分野での応用が期待されるICチップによる情報サービスだが、消費者は情報の漏洩にはまだまだ敏感であることを思えば、消費者にリスクを負わせない分野からの普及が望ましいのかもしれない。 (調査協力:株式会社インフォプラント)
Q:どのようなサービスを利用しましたか? ![]() Q:サービスを利用した感想はいかがでしたか? ![]() Q:賛成できないという理由を教えてください。 ![]() (2003/9/8 全国のインターネットユーザー300人)
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