参考記事にあるように蔵書管理に非接触 IC タグが利用されるなど、図書館の IT 化は進んでいる。しかし、いかに便利になろうともサービスが有料になってしまえば、オンラインブックストアとの競合も考えられる。インターネットコム株式会社と株式会社インフォプラントの調査によると、「有料の公共図書館サービスより、オンラインブックストアを利用したい人」は63%だった。
そこで、参考記事の非接触 IC タグが公共図書館の IT 化に可能性をもたらすかもしれない。公共図書館で IC タグが利用できたら便利だと思うか尋ねてみたところ、「便利だと思う」が60.7%、「便利だと思わない」が4.0%と肯定する意見が多数を占めた。例えば、携帯電話に内臓される非接触型 IC カードを図書館の利用券に対応させ、利用状況が携帯電話上で確認できれば、利便性は向上するだろう。
地方自治体のサービスとして市民にもっとも身近な存在である公共図書館だが、身近であるだけに市民からの要求も高い。資料の電子化、索引のオンライン提供くらいでは物足りなさを感じる利用者もいる。しかし、より踏み込んだ IT 化を実施するにしても「図書館は無料で利用するもの」という利用者のイメージは、なかなか消えないだろう。難しい立場だが、だからこそ新しい技術を取り入れる柔軟な姿勢が重要となる。(調査協力:株式会社インフォプラント)