Linux は IT 技術者にも敷居が高い? 自宅 PC 環境で約8割が Windows 派
先ごろ、米国 Dell が Linux ディストリビューションの1つである Ubuntu を搭載した PC をコンシューマ向けに発売すると発表した。果たして、Dell の新製品に対するニーズはどの程度あるのだろうか。
今回は、Linux に多少なりともなじみがあると思われる IT 技術者を対象に、自宅 PC 環境での Linux の利用状況を尋ねてみた。 インターネットコム株式会社と JR 東海エクスプレスリサーチが行った「IT 技術者の自宅 PC での Linux 利用」に関する調査によると、自宅 PC 環境で Linux OS を使っている IT 技術者は約15%で、約8割は Windows 派であることがわかった。 調査対象は、社内外のソフトウェア開発、システム開発・管理業務に携わる IT エンジニアの男女330人。男女比は男性88.8%、女性11.2%。年齢別では、20代6.4%、30代42.7%、40代46.1%、50代4.2%、60代0.6%。地域別では、北海道0.3%、東北0.0%、関東12.1%、甲信越0.6%、東海56.1%、北陸0.6%、近畿27.6%、中国1.5%、四国0.3%、九州沖縄0.9%。 全体330人の IT 技術者に対して、自宅 PC で Linux OS を使っているかどうか尋ねたところ、「使っていない」との回答が81.5%(269人)と約8割を占めた。「使っている」のは15.8%(52人)で、その他、「わからない」が0.9%(3人)、「自宅に PC はない」が1.8%(6人)だった。 Linux を使っていないと回答した269人に、自宅 PC の OS の種類を複数回答で尋ねた。その結果、98.5%(265人)が「Windows」、7.4%(20人)が「Macintosh」という結果になった。Linux を使っていない人の約98.5%、ほぼ全員が Windows 派ということになる。 それでは、Linux OS を自宅 PC に使っていると答えた52人は、数ある Linux ディストリビューションのうち、どの種類を導入しているのだろうか。 複数回答で聞いたところ、最も回答を集めたのは「Fedora Core」36.5%(19人)で、以下、「RedHat」30.8%(16人)、「Debian」25.0%(13人)、「Turbolinux」15.4%(8人)と続いた。その他の回答では、「CentOS」と「Vine Linux」がいずれも4人。また、「Ubuntu」を導入しているのは3人だった。この結果から判断すると、Ubuntu はそれほど導入されていないようだ。 ところで、冒頭で触れた Dell の新製品には Ubuntu が搭載されるが、回答者はどのような反応を示しているのだろうか。 全体330人に対して、Dell の新製品を購入したいと思うかどうか尋ねたところ、54.2%(179人)が購入しないと回答、購入したいと答えたのは8.5%(28人)と1割未満にとどまった。なお、「わからない」は37.3%(123人)と判断を保留した人は約4割にのぼった。 最後に、自由回答欄にて Linux OS について意見を募ったところ、関心はあるが、導入・管理にあたっては高度なスキルが要求され、「敷居が高い」との声が複数寄せられた。また、Linux の普及には「アプリケーション」や「保守・サポート」の充実を挙げる人が多かった。 そして、Linux は「サーバー向け」であり、「一般向けではない」というのが共通の認識だった。 まもなく Dell は、まず米国市場向けに Ubuntu 搭載 PC を投入するが、その売れ行きがどうなるか、気になるところだ。 (調査協力:JR 東海エクスプレスリサーチ)
調査協力:JR 東海エクスプレスリサーチ
Q:あなたは自宅の PC で Linux OS を使っていますか。 ![]() Q:【「使っていない」と回答された方】自宅の PC の OS をお答えください。複数の場合はすべてお答えください。(複数回答可) ![]() Q:【「使っている」と回答された方】自宅の PC で使っている Linux の種類をお答えください。複数の場合はすべてお答えください。(複数回答可) ![]() (2007年5月22日 社内外のソフトウエア開発、システム開発・管理業務に携わる IT エンジニア男女330人。)
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