IBM、米エネルギー省との契約を得て、世界最高速スパコン開発へ科学用途向けのスーパーコンピューターシステム開発にまい進する IBM Corp. (NYSE:IBM) は19日、高性能システム展示会『Supercomputing 2002』の席上で、米エネルギー省 (DOE) からスーパーコンピューター構築契約を獲得したことを明らかにした。契約規模は2億9000万ドルで、2基のスーパーコンピューターシステムを構築する。
構築するシステムは双方とも、最新のスーパーコンピューターの演算性能ランキング『Top500 List of Supercomputers』で取り上げている最速システムを凌駕する性能となる。 1つめのシステムは『ASCI Purple』という名称で、核兵器シミュレーション用途にあてる。同システムの予定ピーク演算性能は100テラフロップスで、現在最速システムとなっている NEC の『地球シミュレータ』のピーク演算性能35テラフロップスのほぼ3倍に達する見込み。ASCI Purple の演算基幹部分は、同社のプロセッサ製品『POWER』を用いた eServer クラスタで構成し、同じく同社のストレージシステムと組み合わせて運用する。 もう1つは『Blue Gene/L』という名称で、より強力なシステムとなる。高性能システムの主用途分野といえる地球規模の気候変動予測や、大気圏内の化学反応と大気汚染の相互作用といった、科学用途システムの開発運用を見込んでいる。演算基幹部分は現在開発中のプロセッサとシステムアーキテクチャで構成し、ノード数6万5536規模で予定ピーク演算性能は360テラフロップスとなる。同システムほどの高い性能があれば、気象学分野でハリケーンのシミュレーションすらこなすことが可能だという。 同システムの開発にあたっては DOE の ASCI プログラムと連携しており、将来的には、国家核安全保障局 (NNSA) の研究所 (ロスアラモス、サンディア、ローレンスリバーモアの3カ所)、ASCI University Alliance の参加組織ならびにそのほかの DOE 所属研究組織が使用する。 関連記事 最新トップニュース
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