Webテクノロジー2002年11月28日 00:00
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通信総合研究所と消防研究所、長距離無線LANを使った防災通信実験

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著者:japan.internet.com 編集部
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総務省所管の独立行政法人である通信総合研究所消防研究所は2002年11月26日、長距離無線 LAN を利用した防災通信システムの共同実験の開始を発表した。

それによれば直線距離で約7.8キロメートル離れた両研究所を 2.4GHz 無線 LAN で接続、この回線を使用して PHS 端末を用いた VoIP による「ネットワーク対応型消防無線システム(FiReCos)」および、無線タグを用いた「被災地情報収集システム」の研究開発を行う。

「ネットワーク対応型消防無線システム」は、災害現場で活動中に使用する通信手段として、輻輳(ふくそう)が起こりにくく、音声の明瞭な消防無線を目指し開発されたもの。有線/無線 LAN、インターネットを経由して音声(VoIP)やデータを送ることができ、公衆回線に依拠しない防災拠点間どうしの非常時無線電話システムとしても応用できる。

また「被災地情報収集システム」は、被災地内の情報を大量かつ迅速に収集し、いち早く外部に伝えるためのもの。平常時に塀や家屋の壁、電柱などに非接触型の無線タグを大量に設置しておき、災害時にはセンサや手動入力による各種情報(被災者の安否、停電、損壊などの情報)を蓄積する。小型端末で大量のタグ情報を読み取り、収集して運び出すことで、通信回路が遮断された状況下でも被災地の様子を外部で把握できる。

今回の実験では、消防無線システムのプロトタイプを両研究所間に常設して性能評価や長期的なデータを採取するほか、被災地情報収集システムの防災拠点間長距離無線LANシステムの開発を行う。

無線 LAN は通常6キロメートル程度が実用距離の限界と言われているが、「両研究所の鉄塔と高層建造物を利用することで接続環境を改善、電波干渉が多い都市部にもかかわらず超長距離接続を実現した」(発表より)という。なお共同実験は2005年(平成17年)3月末までで、研究予算は両研究所合わせて年間約800万円程度の予定。

上:「ネットワーク対応型消防無線システム」の概要
下:「被災地情報収集システム」の概要



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