Webテクノロジー 2003年11月21日 00:00

ディスクレス PC でオフィスシステムを守る――NTT と日立が提案

著者: japan.internet.com 編集部
2003年11月21日 00:00 付の記事
□国内internet.com発の記事

日本電信電話株式会社(NTT)と株式会社日立製作所は2003年11月20日、 企業オフィスを災害などから守る「ストレージセントリックネットワーク」のプロトタイプを共同開発した、と発表した。

オフィスにあるクライアント PC の OS やアプリケーション、 データなどを情報センターにあるストレージに格納することで、 情報センターで一括してセキュリティ管理などができるようにするシステム。 2005年度の商用化を目指している。

情報センターでは PC 100台分を1ユニットとしてストレージに格納、 バックアップセンターではそのストレージを丸ごとリモートでコピーする。 これで、地震などの災害発生時でも、 遠隔地のバックアップセンターに保存してあったバックアップデータからクライアント PC を起動できるので、 すぐに業務を再開できる。

クライアント PC とストレージの接続には iSCSI を使用、 広域イーサネットや IP-VAN で広域接続できる。 従来ストレージへのアクセスは、 LAN や広域ネットワークを介するとレスポンスが低下するが、 これを、 NTT の端末/ユーザー認証技術、 ネットワークトラフィックの輻輳回避技術などの IP ネットワーク制御技術、 日立のストレージ制御技術とを組み合わせることで回避した。

NTT の井上取締役によると、 これは2001年9月11日に世界貿易センターがテロで爆破された事件から教訓を得たという。 貿易センターの爆破で、 米国経済のみならず多くの国が経済的打撃を受けたが、 こういう状況では、データセンターなどにデータを保管していた場合でも、 オフィスシステムを直ちに復元することは不可能だ。

また井上取締役は、 自社ですべてを開発しようとするといつまでたっても事業化できない、 いわゆる「死の谷」を克服するために、 日立とのコラボレーションに取り組んでいるが、 これはその一つの成果だ、と語った。

NTT と日立の技術分担
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