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| Webテクノロジー |
2003年12月11日 00:00 |
| Webテクノロジー・バックナンバー |
訪れたユーザーの足跡を解析する(3)
著者: (株)ネットエイジ melpod 開発チーム プリンター用 記事を転送
▼2003年12月11日 00:00 付の記事
□国内internet.com発の記事
前回は Web サーバーの Apache を例にアクセスログが出力されるしくみを説明しましたがいかがだったでしょうか。今回はアクセスログを解析するツールについて見ていきましょう。
■ Analog
アクセスログを解析するツールには、オープンソース ソフトウェア、商用ソフトウェア、加えて ASP サービスと非常に多くのツールが存在します。その中で代表的なオープンソースアクセスログ解析ソフトウェアの Analog*1 について説明します。 Analog は現在米国 ClickTracks 社の CTO である Stephen Turner により開発され、世界で最も多く利用されているアクセスログ解析ツールの1つです。
執筆現在の安定バージョンは5.32であり、半年に1度程度マイナーアップデートが行われています。なお、日本においては、日本 Analog ユーザー会*2 が日本語化を行っています。
Analog の特徴としては高速に動作し、解析レポートの詳細なカスタマイズが可能です。また、インターナショナリゼーションを行っており32言語が表示可能です。中でも一番の魅力は対応プラットフォームです。Linux、BSD、Windows、Macintosh をはじめ、多くの Unix 系オペレーティングシステムに対応しています。
■ Analog レポートの概要
それでは、アクセスログからどのようなレポートが表示されるかを Analog のオフィシャルサイトにてサンプルレポートを見ることができます。サンプルレポートは英語版ですが、もちろん日本語化する事が可能です。
サンプルレポート
General Summary(全体の概要)に注目すると、
| Successful requests |
リクエスト成功件数: |
| Average successful requests per day |
上記の日別平均: |
| Successful requests for pages |
ページリクエスト成功件数: |
| Average successful requests for pages per day |
上記の日別平均: |
| Failed requests |
リクエスト不成功件数: |
| Redirected requests |
リダイレクトされたリクエスト件数: |
| Distinct files requested |
異なるリクエストファイル数: |
| Distinct hosts served |
異なるサービスホスト数: |
| Corrupt logfile lines |
異常ログ行数: |
| Data transferred |
データ転送量: |
| Average data transferred per day |
上記の日別平均: |
この他に表示されるレポートは以下のようになります。
・月別レポート、週別レポート、日別レポート,時間別レポートなど
・ホストレポート、仮想ホストレポート
・ディレクトリレポート
・ファイル種類別レポート
・リクエストレポート、リダイレクションレポート、失敗したリクエストレポート
・リンク元URLレポート、 リンク元サイトレポートなど
・検索結果 (語句) レポート、検索語 (単語) レポート
・ユーザレポート、ユーザ不成功レポート
・ブラウザの概要、ブラウザレポート,OSレポート
・ドメインレポート、組織別レポート
・状態コードレポート
・処理時間レポート
・ファイルサイズレポート
なお、インストール方法や、レポートのカスタマイズ方法については、多くのサイトでも紹介されていますが、「日本 Analog ユーザ会」世話人である松木孝幸さん、高橋基信さん、太田俊哉さんが共著で執筆された解説書が出版されており、Analog の全機能について網羅的に詳細な説明を行っています。
■Webalizer
Analog には勝るとも劣らないもう一つのアクセスログ解析ツールである Webalizer*3 についても簡単に紹介します。
Webalizer は Apache Jakarta Project の テスト用フレームワークである Cactus ウェブサイトでサイトトラフィックを追跡するために利用されていることから爆発的に普及したログファイル解析ツールです。 執筆時の安定バージョンは 2.01-10 であり日本語化も可能です。
■ Webalizer レポートの概要
Webalizer の大きな特徴は、年間の月ごとの集計をグラフィカルで直感的に把握することができることです。また、訪問ユーザー数についての解析レポートも表示でき、アクセスユーザーの把握に役立ちます。しかしながら Analog のように詳細な時間ごとレポートは表示されません。
それではレポートサンプルを見ていきましょう。
Webalizer のレポートで指標となるのは以下の5つのキーワードです。
| Hit |
エラーをも含む、Web サーバーのログに記録されたすべてのアクセス数。 |
| Files |
その Hits のうち、エラーがなく正常にユーザーのブラウザへ結果を返せた数 |
| Pages |
Hits のうち、画像やFlashファイルなどを除き、HTML ファイルだけの数を Pages といい、一般的にこの Pages をアクセスの基準として使われる事が多いようです。 |
| Vists |
30分以内の同一IPを除いた訪問者数。 |
| Sites |
一年以内に同一IPからのアクセスのない訪問者の数。 |
このほかに、日ごとの統計、時間ごとの統計、URL、エントリーページと Exit ページ
サイト、リファラー、検索文字列、ユーザーエージェント、国などがレポートされます。
■訪れたユーザーの足跡を解析する
3回に渡り、サイトを訪問したユーザーの足跡を解析する方法を見てきましたが、いかがでしたでしょうか。サイト訪問者に確かな情報を届けるためのサイトデザイン、ナビゲーションデザインなどを改善するために、アクセスログおよび解析ソフトウェアは非常に有益な情報を提供してくれます。
*1 Analog http://www.analog.cx/
*2 日本 Analog ユーザー会 http://www.jp.analog.cx/
*3 Webalizer http://www.mrunix.net/webalizer/
(執筆:後藤 康成)
関連記事 訪れたユーザーの足跡を解析する(2)
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