Gartner のアナリスト John Pescatore 氏は取材に対し、「当社はクライアントに対し、ソースコードが流出したからといって、Windows NT/2000 をすぐさま放棄すべきとの助言は与えていない。ただ今回の事件で生じた誤解は、Microsoft にとって有利に働いているようで、Windows XP への移行を2005年まで控えていた企業の一部では、事件によりセキュリティ上の懸念を募らせ、移行を早める動きも出ている」と述べた。
Pescatore 氏は13日、こうした見解をメーリングリストや掲示板などで表明したが、セキュリティ専門家の多くも同氏と意見を共にしている。Windows NT/2000/XP のセキュリティ問題を議論するメーリングリストの『NT Bugtraq』で、セキュリティコンサルタントと編集者を務める Russ Cooper 氏は、ソースコードの流出が新たに重大な問題を引き起こすことは、まず考えられないと述べている。
Cooper 氏によれば、問題のソースコードは Web サーバーソフト『IIS』を除く NT 4.0 Server に関係するもので、特に Windows NT 4.0 SP3 に関するソースコードという。ここには、Web ブラウザ『Internet Explorer 4.0』の一部ソースコードも含んでいる。
また別に、容量338MB のファイルも出回っており、こちらは Windows 2000 SP1 の小規模なサブセットという。Cooper 氏は流出した Windows 2000 のコードについて、Microsoft のパートナーでソフトウェア移植会社の Mainsoft に関する3つの参照情報を含んでいると指摘した。
一部報道では13日、Windows 2000 のソースコード流出について、流出元を Mainsoft だったと名指ししているが、Microsoft はコメントを避けている。Microsoft の広報担当 Tom Pilla 氏は取材に対し、自社からの流出はなかったとした上で、「今回の件で、当社の企業ネットワークや内部セキュリティに、なんら危機がおよばなかったのは非常に明白だ」と述べた。