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2009年7月4日
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Webテクノロジー2004年2月19日 00:00

スパムメールと闘う(1)

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電子メールが普及した現在、スパムメールというキーワードは一般に知られる言葉となっていますが、読者の皆さんはスパムメールに対してどのような対策を行っているでしょうか。今回はこのスパムメールについて実態と対策をみてきたいと思います。

■ スパムメールとは

一般に電子メールを使った広告による勧誘などを不特定多数のメールアドレスに対して一方的に送り付けるものをインターネット用語で"スパムメール"(あるいは迷惑メール)と呼びます。スパムメールにはさまざまな捉え方があり、あるユーザーにとってはスパムメールでも、別のユーザーにとっては有益な情報である場合があります。

それでは、スパムメールとはいったいどのようなメールなのでしょうか。

1. 内容に関わらず、複数の人に対して勝手に送り付けられるメール
2. ニュースグループやサーバーリストから送られてくる自分に関係のないメール
3. 心あたりのないメールや希望しない商用メール

このような電子メールはスパムメールであると頷ける方が多いのではないでしょうか。

■ スパムメール事情

2004年2月12日に発表されたシマンテック社の調査結果によれば、スパムメールを受け取っている国内のインターネットユーザーのうち、7割の方が1日1通以上のスパムメールを受信しており、6人に1人は1日10通以上のスパムメールを受信しているとの実体が明らかにされました。

また、多くの方がご存じと思いますが、携帯メールアドレスに送られてくるスパムメールに対して、国内3キャリアがスパムメール対策を行っています。

一方、米国に目を向けるとブッシュ大統領は2003年12月16日に Controlling the Assault of Non-Solicited Pornography and Marketing Act(CAN-SPAM)法案に署名し、米国初の連邦スパム規制法が誕生しました。このように IT 先進国は電子メール普及に伴う邪悪な副産物として国家規模で大きな問題としてスパムメールを捉えています。

■ スパムの所以(ゆえん)

"SPAM(スパム)" とは米国 Hormel Foods 社の缶詰の商品名であり、英語辞書にも「米国製豚肉の缶詰の商標」と掲載されています。このスパムの由来は、この SPAM の缶詰を題材にした1970年に製作されたコメディ番組の「空飛ぶモンティ・パイソン」スパムの語源となったという説が最も流布しています。

それでは。その「空飛ぶモンティ・パイソン」の第25話 "スパム・スケッチ"のストーリーを紹介しましょう。

とあるレストランで夫婦が食事をしようとするのだが、メニューには SPAM が入ったものしかなかった。ウエイトレスと SPAM のメニューについて口論したら、後ろにいたバイキング達が「SPAM、SPAM、大好きスパム〜ステキなスパム〜愛しのスパム〜ワンダフル・スパム〜」と歌を歌い出し、それにかき消されて会話が続けられなくなってしまう……。
このほかの説としては、南カリフォルニア大学のコンピュータ研究所が、迷惑な電子メールは加工肉食品の品質に共通する点があると言い出したことから始まったという説や、第二次世界大戦中のアメリカ兵士達向けに開発された手軽な肉系食品が缶詰の SPAM であり、開戦当初は兵士達に人気があったが、そのうち大量の SPAM が食事の大半となり、兵士の中から「SPAM はウンザリだ」という声が上がり、この時の SPAM から「(ウンザリするほど大量の)不要の電子メール」をスパムメールと呼ぶようになったという説もあります。

■ スパムメール対策の実態

冒頭に紹介したシマンテック社の調査によると、スパムメール対策を行っているインターネットユーザーは2割強と少なく、約3割が何もしていないとの統計が発表されています。「スパムメールが届かないように、対策をとっているか」の質問に対して、

「メールを見て、手動で削除」が52%
「何もしていない」が29.0%
「プロバイダの提供する『フィルタリングサービス』を利用」は14.3%
「メールをフィルタリングするソフトウェアを利用」は6.3%
このように、スパムメールは受信しているものの、具体的な対策を行っていないインターネットユーザーが浮き彫りになっています。

■ すぐにできるスパム対策

それでは、スパム対策ソフトウェアを導入することなく、すぐに実施可能な3つの基本的な対策を紹介します。

1. 返信しない

泣き寝入りでは無いのですが、スパムメールには絶対に返信してはいけません。返信することにより、受信したアカウントが"活きている"証拠となり、スパムメールの増大につながります。ある意味、先に説明した調査結果の29%「何もしない」は正しいのです。

2. HTML メールは受信しない

スパムメールの中には、「Web ビーコン」と呼ばれる罠が仕掛けられていることがあります。Web ビーコンは HTML メールが対象となるため被害を防ぐ最良の方法は、メールソフトの HTML 表示機能を無効化することで解決できます。

Web ビーコンについては、"HTML メールのリスクと Web ビーコン"や"「Web ビーコン」と HTML メールのプライバシー"で詳しく説明されています。

3. メールアドレスを収集させない

多くの Web サイトは訪問者とコンタクトする手段としてメールアドレスを掲載する必要があります。しかし、そのメールアドレスはスパム業者にとって有効なメールアドレスを収集するターゲットとなります。

スパム業者はスパムクローラーと呼ばれる Web サイトを巡回ツールを利用し、Web サイト上に掲載されているメールアドレスを収集し、そのアドレスに対してスパムメールを配信すると言われています。

この対策として Web サイトに掲載するメールアドレスの文字をエンティティコード(数値文字実体参照)で表す方法があります。

たとえば、mailto:info@melpod.com をエンティティコードにすると、
mailto:info@melpod.com 
となります。このようなエンティティーコードに変換するサービスで代表的なものは、広瀬行夫さんの"HTML エンティティ化"があります。

このほか、HTML の mailto タグ使わない、アットマークを大文字にするなどの方法がありますが、一番効果があるのはメールアドレスを画像として掲載することです。

■ 駆け込み寺はあるのか

日本では「特定商取引に関する法律」および「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」によりスパムメールが規制されており、2003年10月17日経済産業省は違法な迷惑メールで出会い系サイトの利用を勧誘した事業者2社に対する行政処分を行っています。

もし悪質なスパムメールを受信した場合、財団法人 日本データ通信協会の迷惑メール相談センターに連絡することをお勧めします。また、財団法人 日本産業協会では迷惑メールの情報を提供しています。

■ スパムメール対策ソフトウェア

スパムメールの実態を見てきましたが、筆者も例に漏れずスパムメールの被害者です。ビジネスメールアドレスには殆どスパムメールは届きませんが、プライベートメールアドレスには月に1,500通程度のスパムメールが届きます。

長年愛用しているメールアドレスのためメールアドレスは変えるに変えられずスパム対策ソフトウェアを導入しています。1,500通という数字もスパム対策ソフトウェアの統計によるものであり、受信するスパムメールの 80%-90% はスパムメール対策ソフトウェアにより除去されています。次回はこのようなスパムメール対策技術や対策ソフトウェアについて詳しく説明したいと思います。

(執筆:後藤 康成)




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