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2004年6月28日 00:00

ニッセイ基礎研と日本 IBM、グリッドを利用した金融システムを商品化

株式会社ニッセイ基礎研究所日本 IBM 株式会社は、共同研究を進めていたグリッド コンピューティングを利用した「リスク統合管理システム」を実用化し、「グリッド版『金融統合リスク管理ソリューション(仮称)』」として、2004年6月28日より販売を開始した。

2003年8月から2004年3月まで行われた両社の共同研究は、「市場リスク」と「信用 リスク」を統合的に計測し、金融機関のリスクを正確に評価するリスク統合管理シ ステムを、グリッド技術に対応させるためのもの。従来の UNIX サーバーで不足している処理能力を大幅に向上させることを目的に進められてきた。

実験では、ニッセイ基礎研のオフィス業務で利用している50台のPCによるグリッド システムで1万回のシミュレーション処理を行った場合、それまでニッセイ基礎研が使用していた UNIX サーバーでは10時間かかっていたところを、44分まで高速化した。また、同じ構成で10万回のシミュレーションを実行したケースでは、95時間を70分まで高速化した。

また、リスク統合管理システムに不可欠な「データ保護」「インテグリティー(変動するPCグリッド構成の影響で計算結果が変わらないようにする技術)」「デッドライン スケジューリング(計算終了時刻を予測・制御し、時間内に終了させる技術)」の実証にも成功したとのこと。

同ソリューションは、ニッセイ基礎研の「グリッド版リスク管理アプリケーション(仮称)」と、日本 IBM の「金融グリッド マネージャー(仮称)」により構成される。グリッド版リスク管理アプリケーションの販売価格は最小構成で約2,500万円から。金融グリッド マネージャーは個別見積もりとなる。

両社は今後、共同研究体制を拡大し、新たに変額年金システムのグリッド化を進めていく予定。

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