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2004年7月14日 00:00

P2P ソリューション:P2P コラボレーションソフト Groove(2)

前回のコラムの続き)

■P2P 技術によるリアルタイムコラボレーションの可能性

Groove は広大な米国で開発されたということもあり、 移動してわざわざ会いに行かなくても、 Groove 上でコラボレーションを実現できる機能が充実しています。

例えば、以下のようなコミュニケーション機能があります。

・インスタントメッセージング
 いわゆる IM 機能です。 Windows メッセンジャーともやり取りができます。
・リアルタイムチャット
 複数メンバーで同時にチャットしたい時に利用します。
・ボイスチャット
 インターネット回線を通じて音声通話も利用することができます。
・プレゼンテーション機能
 パワーポイントの資料などを使って複数のユーザーに同時にプレゼンテーションが 行えます。
・ファイル同時編集機能
 ユーザー同士がチャットをしながら、 同時に一つのファイルを編集できます。

コラボレーションしたい内容や人数、お互いの状況に応じて、 ユーザーは適切なコミュニケーション手段や機能を選択しながら、 あたかもお互いが同じ会議室にいるかのように、 リアルタイムに作業を進めることができるわけです。

これらは、 まさに PC がお互いに直接データを送りあう P2P の仕組みを最大限に活用している機能、 といえるでしょう。

もちろんこれらの機能は、 クライアントサーバー型の仕組みでも、 IBM の Sametime や Microsoft の SharePoint などでは同様の機能が提供されています。

ただ、サーバー型の場合は、 細かいセキュリティ設定が必要になる場合がほとんどのため、 インターネットに接続さえしていればセキュアにつながるという P2P の特徴は、 かなり有利に働くと考えられます。

■Microsoft の戦略のひとつとなるのか、独自路線を行くのか

Groove は、Microsoft との提携関係を生かして、 様々な Microsoft 製品との連携も実現しています。

例えば Outlook のメールを Groove に取り込んだり、 アドレス帳やカレンダー機能を連携させることができたり、 Microsoft オフィス製品である Word や PowerPoint ファイルのプレビュー機能や連携機能なども含まれています。

さらに、 先ほどご紹介したサーバー型のコラボレーションシステムである Microsoft の SharePoint との連携を実現することもできます。

Lotus Notes を開発した Ray Ozzie が、 Lotus Notes の最大のライバルであった Microsoft Exchange を作っていた会社と手を組んだというのは皮肉な形ですが、 逆に言うと、 今回は Microsoft を敵に回さず味方にするというのが戦略であるといえるでしょう。

Microsoft としては、 コンシューマー市場には、 MSN メッセンジャーや以前紹介した ThreeDegrees のようなソフトを投入し、 企業市場には Groove や SharePoint を投入する、 という戦略が描けることになります。

そういう意味では、今後 Groove はますます OS との連携を強めて、 まったく新しい機能を提供してくれるかもしれません。

現在のところは英語版しか提供されていませんが、 基本的な機能は日本語で利用することが可能です。 60日間無料で試用することができますので、 皆さんも未来のコラボレーションの姿を体験してみてください。

Groove のサイト http://www.groove.net

(執筆:徳力 基彦)


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