多数のオンライン金融関連企業の Web サイトに、利用者をフィッシング詐欺の危険に晒す可能性のある脆弱性が見つかった。クレジットカード大手の MasterCard International もその1つだ。脆弱性の警告を受けた各社は、修正作業を進めている。
イギリスのセキュリティ研究者 Sam Greenhalgh 氏は6月28日、MasterCard、Barclaycard、Natwest、および WorldPay をはじめとする複数の金融関連企業の Web サイトに、クロスサイト スクリプティングおよびスクリプト挿入問題を引き起こす可能性のある脆弱性が見つかったとして、警告とともに実施例を自身の Web サイトで示した。
各社は、脆弱性の修正に動き出しており、MasterCard は「ATM locator」機能を修正したほか、同社 Web サイトから「find a card」セクションを削除した。Natwest と WorldPay も、検索機能を修正したという。
これまでのフィッシング攻撃はたいていの場合、ユーザーを著名サイトによく似た偽物の Web サイトに誘導するというものだったが、Greenhalgh 氏によると、新たな攻撃シナリオが登場しつつあり、金融関連企業の Web サイト内から、重要な機密金融データを盗み出す機会をクラッカーに与えかねないという。これは、SSL を用いた暗号化でセキュリティを保護していても防げない。