IBM (NYSE:IBM) は、『Blue Gene/L』がベンチマークによる測定で36.01テラフロップスの演算速度を達成し、世界最速スーパーコンピュータの座に就いたと発表した。1テラフロップスは、1秒間に1兆回の浮動小数点演算ができる能力。
Blue Gene/L は、最速スーパーコンピュータの上位500リスト『Top500 List of Supercomputers』で首位にある NEC 製『Earth Simulator』を上回った。Earth Simulator は、海洋研究開発機構 (JAMSTEC) の地球シミュレータセンター内にある気象シュミレーションシステムで、2002年にベンチマークによる測定で35.86テラフロップスの演算速度を記録していた。
IBM の声明によると、Blue Gene/L が36.01テラフロップスの処理速度を記録したのは、ミネソタ州ロチェスターにある同社の施設で行なったベンチマークテストにおいてのことだったという。
同社は Blue Gene/L について、Earth Simulator と比べサイズの面で格段に勝ると述べ、専有面積が100分の1以下 (約30平方メートルに対し約3020平方メートル)、消費電力が約28分の1 (216キロワットに対し6000キロワット) だと説明している。
多くのスーパーコンピュータが国防システムの開発に使われているのは事実だが、IBM は Blue Gene/L に広範な用途で引き合いが来ていることを謳っている。
たとえば、計画中最大の Blue Gene/L は、同社が2005年初めにカリフォルニア州にある Lawrence Livermore National Laboratory (LLNL) に納入するものも、宇宙理論、連星の動き、レーザーとプラズマの相互作用、高性能爆弾の作用および劣化といった、様々な物理現象のシミュレーションに用いる。これは、64ラック構成のシステムで、ピーク性能は360テラフロップスになるという。