Technology
テクノロジー
ドメイン名を使いこなす(前編)
覚えやすい URL で、今あるコンテンツを表示する。第2回でご紹介したやりかたは簡単ですが、一つ気になる点があります。
それは、アドレスバーに表示される URL が転送先の URL になってしまうこと。
お客さまが入力したものと違う URL が表示されてしまうのです。
些細なことですが、安心感につなげるためには変えたくないと考える方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、アドレスバーの表示を変えないための手法をご紹介します。
● DNS & Web サーバでリダイレクト
DNS と Web サーバを使ってリダイレクト設定をすると、お客さまが入力した URL をそのまま表示することができます。
まず、基本的な考え方ですが、このリダイレクトには Web サーバが持っているバーチャルホスト機能を使用します。 バーチャルホストとはリクエストごとに異なる設定のサービスを行うための機能ですが、これを使うと、 たとえば“ www.example.co.jp ”にアクセスしたときには /home/www/docs をトップページのディレクトリにしたり、 “ new.example.jp ”にアクセスしたときには /home/www/docs/new/product をトップページのディレクトリにする、 といったように、リクエストされたホスト名ごとにディレクトリを指定することができます(図1)。

(図1)
DNS や Web サーバの運用はやっていないという方や、設定権限のない方は、 会社のシステム管理部署や利用中のホスティング業者さんにこのページを見せて相談してみましょう。
もし DNS や Web サーバを少しは触ったことがある、自分でやってみたい!と思われたら、次の方法でぜひチャレンジしてみてください。 案ずるより産むが易し、ですよ。
それでは、1台の Web サーバで example.co.jp と example.jp の2つのドメイン名を扱っていると仮定しましょう。 example.co.jp は会社のドメイン名ですでに運用済み、example.jp は新商品紹介のための新規のドメイン名、Web サーバの IP アドレスを “61.120.151.80 ”とします。
●まずは DNS を設定
まず最初に、それぞれのドメイン名が正しく Webサーバにアクセスできるようにしなければいけません。 そのためには、www.example.co.jp と new.example.jp の両方を DNS (ネームサーバ)に登録する必要があります。 ここでは新規の example.jp での設定を例にします。
・ named.conf ( BIND )の設定例
named.conf の基本的な設定はここでは説明しませんが、 ポイントは new.example.jp のIP アドレスを www.example.co.jp と同じ IP アドレスに設定することです。
このように設定を行い、ネームサーバの再起動またはデータの再読み込みを指示することで www.example.co.jp 、 new.example.jp のどちらが引かれても同じ IP アドレス“61.120.151.80”が返るようになります。
●次に Web サーバを設定
では次に、Web サーバ側の設定を行います。 Web サーバに届くリクエストは、前述したように Apache が持つバーチャルホスト機能を使って振り分けます。 この振り分けの仕組みは HTTP リクエストヘッダの“ Host: ”フィールドで示されるアクセス先のホスト名を Apache が調べることによって実現されますが、その動作は VirtualHost によって指定します。 ここで、VirtualHost の指定の仕方を簡単に説明しましょう。
Apache の VirtualHost は、httpd.conf ファイルの中で記述します。詳細については Apache についての解説本を見ていただくとして、 まず知っていただきたいのは“ VirtualHost ”、“ ServerName ”、“ DocumentRoot ”の3 つの指定です。 具体的な例でその指定方法を見ていきます。
・httpd.conf ( Apache )の設定例
<VirtualHost> から </VirtualHost> で囲まれた部分が一つの指定です。ServerName で、アクセスされるホスト名 を FQDN (インターネットやイントラネットなどの TCP/IP ネットワーク上で、ドメイン名・サブドメイン名・ホスト名を 省略せずにすべて指定した記述形式のこと)で指定します。 DocumentRoot で、ServerName で指定したホスト名がアクセスされた際のトップディレクトリを指定します。
この設定例では、www.example.co.jp にアクセスすると /home/www/docs/index.html が表示され、new.example.jp にアクセスする と /home/www/docs/new/product/index.html が表示されるようになります。
いかがでしょうか。本格的ではあるけれど、通常の DNS や Web サーバの設定に、少し設定を追加するだけ。そんなに敷居 は高くありませんよね。次回は「ドメイン名を使いこなす(後編)」として、振り分け設定を Web サーバ側で行う方法を 具体的にご紹介します。
● DNS & Web サーバでリダイレクト
DNS と Web サーバを使ってリダイレクト設定をすると、お客さまが入力した URL をそのまま表示することができます。
まず、基本的な考え方ですが、このリダイレクトには Web サーバが持っているバーチャルホスト機能を使用します。 バーチャルホストとはリクエストごとに異なる設定のサービスを行うための機能ですが、これを使うと、 たとえば“ www.example.co.jp ”にアクセスしたときには /home/www/docs をトップページのディレクトリにしたり、 “ new.example.jp ”にアクセスしたときには /home/www/docs/new/product をトップページのディレクトリにする、 といったように、リクエストされたホスト名ごとにディレクトリを指定することができます(図1)。

(図1)
DNS や Web サーバの運用はやっていないという方や、設定権限のない方は、 会社のシステム管理部署や利用中のホスティング業者さんにこのページを見せて相談してみましょう。
もし DNS や Web サーバを少しは触ったことがある、自分でやってみたい!と思われたら、次の方法でぜひチャレンジしてみてください。 案ずるより産むが易し、ですよ。
それでは、1台の Web サーバで example.co.jp と example.jp の2つのドメイン名を扱っていると仮定しましょう。 example.co.jp は会社のドメイン名ですでに運用済み、example.jp は新商品紹介のための新規のドメイン名、Web サーバの IP アドレスを “61.120.151.80 ”とします。
●まずは DNS を設定
まず最初に、それぞれのドメイン名が正しく Webサーバにアクセスできるようにしなければいけません。 そのためには、www.example.co.jp と new.example.jp の両方を DNS (ネームサーバ)に登録する必要があります。 ここでは新規の example.jp での設定を例にします。
・ named.conf ( BIND )の設定例
@ IN SOA ns.example.jp root.ns.example.jp (
:
new IN A 61.120.151.80; ← WebサーバのIPアドレスを記述
:
< example.jp 以下にあるホストの定義 >
:
|
named.conf の基本的な設定はここでは説明しませんが、 ポイントは new.example.jp のIP アドレスを www.example.co.jp と同じ IP アドレスに設定することです。
このように設定を行い、ネームサーバの再起動またはデータの再読み込みを指示することで www.example.co.jp 、 new.example.jp のどちらが引かれても同じ IP アドレス“61.120.151.80”が返るようになります。
●次に Web サーバを設定
では次に、Web サーバ側の設定を行います。 Web サーバに届くリクエストは、前述したように Apache が持つバーチャルホスト機能を使って振り分けます。 この振り分けの仕組みは HTTP リクエストヘッダの“ Host: ”フィールドで示されるアクセス先のホスト名を Apache が調べることによって実現されますが、その動作は VirtualHost によって指定します。 ここで、VirtualHost の指定の仕方を簡単に説明しましょう。
Apache の VirtualHost は、httpd.conf ファイルの中で記述します。詳細については Apache についての解説本を見ていただくとして、 まず知っていただきたいのは“ VirtualHost ”、“ ServerName ”、“ DocumentRoot ”の3 つの指定です。 具体的な例でその指定方法を見ていきます。
・httpd.conf ( Apache )の設定例
NameVirtualHost *
<VirtualHost example.co.jp> # http://www.example.co.jp/ の設定
ServerName www.example.co.jp
DocumentRoot /home/www/docs
</VirtualHost>
<VirtualHost example.jp> # http://new.example.jp/ の設定
ServerName new.example.jp # サーバーの名前の設定
DocumentRoot /home/www/docs/new/product
</VirtualHost>
|
<VirtualHost> から </VirtualHost> で囲まれた部分が一つの指定です。ServerName で、アクセスされるホスト名 を FQDN (インターネットやイントラネットなどの TCP/IP ネットワーク上で、ドメイン名・サブドメイン名・ホスト名を 省略せずにすべて指定した記述形式のこと)で指定します。 DocumentRoot で、ServerName で指定したホスト名がアクセスされた際のトップディレクトリを指定します。
この設定例では、www.example.co.jp にアクセスすると /home/www/docs/index.html が表示され、new.example.jp にアクセスする と /home/www/docs/new/product/index.html が表示されるようになります。
いかがでしょうか。本格的ではあるけれど、通常の DNS や Web サーバの設定に、少し設定を追加するだけ。そんなに敷居 は高くありませんよね。次回は「ドメイン名を使いこなす(後編)」として、振り分け設定を Web サーバ側で行う方法を 具体的にご紹介します。
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