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2004年11月17日 00:00

IBM が人道的公共プロジェクトのグリッド演算環境利用を支援

著者Paul Shreadオリジナル版を読む海外海外発
IBM (NYSE:IBM) は16日、科学/教育/慈善事業の各組織と協力して、個人および企業に対し、コンピュータの余剰処理能力の提供を促す世界規模のプロジェクト『World Community Grid』を開始したと発表した。同プロジェクトは、公共プロジェクトのグリッド演算環境利用を支援する。

公共プロジェクトで、複雑な演算処理を行なうために、コンピュータ ユーザーが余剰の処理能力を無償で提供して、仮想スーパーコンピュータを構築するという例は珍しくない。しかし、こうした取り組みに IBM の力が加われば、ほぼ間違いなくそのプロジェクトの注目度は高くなる。そして、これらのプロジェクトが成功を収めれば、IBM が2001年半ばから推進してきたグリッド演算環境の商業的メリットに対する関心も高まるに違いない。

World Community Grid では、世界で最も急を要する健康や社会の問題に取り組むプロジェクトを支援していくという。IBM はまた、United Devices のプロジェクトにも参加を表明し、世界中から余剰リソースを集めて既存のグリッドに統合していく計画だ。United Devices は、SETI@home や Grid.org などの有名な公共グリッド プロジェクトから人を招き入れて発足した会社で、グリッド関連のソリューションを提供している。

World Community Grid では、可能な限りのコンピュータ処理能力を結集して、エイズやその原因ウイルスの HIV、あるいはアルツハイマーや癌などの病気に関わる遺伝子情報の解析を行なう研究のほか、天災の予測精度を向上させる研究や、世界の食糧と水の供給を維持する研究を支援していくという。World Community Grid は誰でも参加することが可能で、無料のソフトウェアをダウンロードして同プロジェクトに登録すれば、未使用時や余剰の処理能力を寄付できる。

このプロジェクトはまた、潜在的な IBM の顧客に、企業など各組織の敷居を越えて運用する大規模なグリッドが安全に配備でき、なおかつうまく機能することを示す機会にもなる。

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