非営利のセキュリティ技術者集団 Shmoo Group は6日、『Firefox』をはじめ『Mozilla』『Safari』『Opera』『Camino』などの Web ブラウザに、なりすまし詐欺やフィッシング詐欺を許しかねない脆弱性が見つかったと発表した。Microsoft の『Internet Explorer』(IE) は、同脆弱性の対象ではない。
Shmoo Group は自身のサイトに「0wn any domain, no defense exists」(ドメインを所有する限り、防御方法はない) というタイトルで警告のリンクを掲載したほか、問題に関する情報と実際の使用例を掲載した。
これは、IDN によるなりすまし問題というもので、セキュリティ会社 Secunia の警告によると、深刻度は5段階で中間の3番目だ。Shmoo Group の Eric Johanson 氏の報告に基づき、同社は利用者に対し、信頼できないソースのリンクをクリックしたり、アドレスバーにペーストしたりしないよう、注意を呼びかけている。
IDN とは、International Domain Name (国際化ドメイン名) の略で、ドメイン名に使用する文字として、日本語などマルチバイト系の文字が使える技術だ。Shmoo Group が示した例は、「www.paypal.com」ではなく「www.pаypal.com」(一部がキリル文字) とすることで、異なるにもかかわらず、見た目上非常に紛らわしいドメインを用いる「ホモグラフ (同形異義語) 攻撃」が可能になるというものだ。この方法を用いれば、悪意ある Web サイトが実在の (つまり信頼できるサイトの) URL を騙り、アドレスバーやステータスバー、あるいは SSL 証明書にも表示することができる。