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2005年3月14日 00:00

『Mozilla Suite』に幕、しかし別名で存続の道も

オープンソース団体 Mozilla Foundation は10日、メール機能や HTML エディタ機能も備える統合スイート型のブラウザ『Mozilla Suite』の新版開発は行なわないことを明らかにした。同ブラウザは、AOL の『Netscape』を起源に持ち、「オープンソース」という言葉を広める火付け役にもなった。

Mozilla Suite 更新終了の動きを受け、今後の開発を引き継ぐ可能性のある開発者グループも登場している。

Mozilla Foundation は2003年に、次世代ブラウザの開発に重点を移す計画を開始した。その次世代ブラウザが『Firefox』だ。

Firefox 開発の動機は、Mozilla Suite がメールクライアントや HTML エディタとの統合で肥大化している点を解決しようというところにあった。Firefox は、Mozilla Suite と同じコードベースから派生しており、レンダリングエンジンも同じ『Gecko』を利用している。

Mozilla Suite の現行系列は、「Seamonkey」というコードネームが付いており、最新バージョンは 1.7.5 だ。Mozilla Foundation は、正式リリース最終版となる 1.7.6 を今後数週間以内に公開する計画だ。

ところで、今回の告知の直前、Boris Zbarsky 氏が10人の開発者を代表として Mozilla Foundation に書簡を送り、それを公開していた。

書簡には、「以下に署名したわれわれ開発者グループは、SeaMonkey の将来に関して、現状の不透明さに多少懸念を抱いている」とある。

書簡ではさらに、同グループの願いは、Mozilla Suite の開発プロジェクトをコミュニティベースに移行し、Mozilla の商標は使えないとしてもバージョン番号には継続性を持たせる形で、今後もリリースを続けることだと表明している。同グループの提案には、コミュニティ版が Mozilla Foundation の正式サポート版か否かについて、混乱を避けようとする意図が見える。

「SeaMonkey という名称の使用を Mozilla Foundation が許可してくれるなら、コミュニティ版は『SeaMonkey Suite』という新しい名前にして、バージョン番号を継承することを提案する」と同グループは書簡で述べている。

「このような命名方針と、Mozilla Foundation の正式サポート版でないことを明言することにより、Mozilla Foundation 側の心配の1つは十分に軽減できると思うし、Mozilla Foundation が将来、Mozilla Suite をリリースする必要が生じた場合でも、その時の最新の Gecko のバージョン番号を使える」と Boris Zbarsky 氏は述べた。

Mozilla Foundation は Mozilla Suite 更新終了の告知の中で、同氏らの提案に賛意を示した。

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