強力なセキュリティ機能を備え、『Netscape 8.0』の正式版公開America Online (AOL) は19日、独自ブランド Web ブラウザの最新版『Netscape 8.0』を公開した。セキュリティを強化し、インターネット経験が浅くとも安全かつ使い易い機能を組み込んでいる。
Netscape のゼネラルマネージャ Jeremy Liew 氏は次のように述べた。「Netscape が話題になるのは久しぶりだが、セキュリティ問題に独自に取り組んだ結果、本当に素晴らしいブラウザが完成し、ほかのブラウザと真に差別化できたと思う」 Netscape 開発スタッフは、タブブラウズ機能や、XML フィードの有無を示す機能、そしてポップアップブロック機能などをはじめ、ダウンロード数100万を数えた公開ベータテスト期間中に約束していたさまざまな機能を盛り込んだ。 昨年11月に公開したベータ版から大きく変わった点の1つは、Netscape の特徴だったあの青緑系のテーマカラーが消えたことだ。Liew 氏によれば、多くのベータテスターから、「緑色をやめ」ユーザーインターフェースの色味と煩雑さを抑えるように、との声があったという。 Netscape 8.0 は、Mozilla Foundation の Web ブラウザ『Firefox』をベースに開発した製品だが、フォーム自動入力管理機能を備えたり、表示中のタブだけ幅広に表示するなど、使い易さが増している印象を受ける。またセキュリティ機能も独自性を打ち出すなど、意欲的な設計だ。 セキュリティ面では、個人情報を盗もうとしたりスパイウェアをインストールしようとする悪質サイトを、初心者でも判別できるセキュリティ制御機能が目立つ。 同機能を実現するため、Netscape 8.0 は AOL のサーバーから、Web サイトの信用情報を定期的 (デフォルトは1時間おき) にダウンロードする。信用情報は、非営利組織の TRUSTe、VeriSign、ParetoLogic が提供するものだ。Netscape 8.0 は、ブラックリストに入っているサイトにアクセスしようとすると、そのサイトは信用できないと警告するページを表示する。警告ページには、それでもアクセスを望むユーザーのためのボタンがあり、完全にブラックリストのサイトを排除するわけではない。 サイトの信用性は、タブ上でも表示する。各タブの右側には盾の形をしたアイコンがあり、その色が緑なら信用できる (ホワイトリストに入っている) サイトを表わし、赤なら要注意 (ブラックリストに入っている) サイト、そして信用情報が存在しない場合は灰色になるという具合だ。 また、盾アイコンをクリックすると「Site Control」機能の設定パネルが開く。設定パネルでは、表示中のサイトについて、Java/クッキー/ActiveX/JavaScript/ポップアップなど、どういった挙動を許すか細かく設定できる。詳細な設定を行なう代わりに、ユーザーによる3段階の信用度を設定することもできる。ユーザーが設定した信用度は、盾アイコンの色ではなく、盾アイコンの中のマークで表わす。 もう1つのセキュリティ機能の要は、描画エンジンを使い分ける機能だ。Netscape 8.0 では、Microsoft の『Internet Explorer』(IE) の描画エンジンと、Firefox の描画エンジンを自動的に切り替える。もちろん任意に切り替えることも可能だ。IE はここ数年、そのシェアの大きさゆえに、ActiveX など IE 特有の機能を狙ったセキュリティ攻撃の的になっているが、反面、やはりそのシェアの大きさゆえに、大部分の Web サイトが IE による閲覧を前提にデザイン/開発を行なっているのも事実だ。 Liew 氏によると、Netscape 8.0 のデフォルト設定では、信用できるサイトを表示する際には IE の描画エンジンを使い、不明あるいは要注意サイトを表示する際は、ユーザーを保護するため Firefox の描画エンジンに自動的に切り替えるという。なお IE の描画エンジンを Netscape 8.0 で利用するためには、あらかじめ IE 6.0 をインストールしていることが条件となる。 関連記事 最新トップニュース
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